兵庫県朝来市迫間古墳群南群・旧山東町の古墳


迫間古墳群南群 【管理人推薦】

 16号墳

 迫間古墳群北群から県道をはさんだ南東の墓地横に16号墳があります。径19mの円墳で、横穴式石室の天井石が露出しています。隙間から内部を覗くと、保存状態は良さそうで、玄室長4m、幅1.5mほどの規模ですが、羨道が見えないので床面が半分くらい埋まっていそうです。

墳丘の現状

玄室、見上げ石か?

 17号墳

 16号墳の50m東の台地先端にあります。径15.5mの円墳で、群内でも有数の保存状態の良い横穴式石室が東に開口。全長6.8m、玄室長3.9m、幅2.2m、高さ3mの両袖式で、天井付近の持ち送りや玄門の丁寧な造りが印象的です。

石室開口部

羨道

奥壁、天井付近の曲線が美しい

玄門

 18、仮称31号墳

 17号墳のすぐ北に18号墳があります。原型を留めていない径7mくらいの円墳です。16号墳南50mの竹林の中に仮称31号墳があります。半壊した横穴式石室が露出しています。

18号墳

仮称31号墳

若水(わかす)A11号墳/山東町粟賀、北近畿豊岡自動車道の事前調査で径40mの大円墳と判明しました。墳頂には2つの埋葬施設があり、第1主体部では二段墓坑に割竹形木棺を納め、両端に川原石で石積みをした珍しい構造をしています。中央部から飛禽鏡が出土しました。第2主体部はやや小型ですが両端に同様の石積みがあり、床には板石を敷いています。

A11号墳、山東盆地を見下ろす絶好の立地

右が第1主体部

隣接するA19号墳

鞍部をはさんだ山側斜面にあるB7号墳

宮ノ谷古墳群/山東町柊木の尾根上にあります。県道工事に伴う調査で、新たに5基の古墳を確認し、53基の大群集墳であることがわかりました。頂上に径16mの最大の円墳(2号墳)があり、その周辺に小古墳が階段状に配置されていて、主体部は木棺直葬がほとんどです。

急斜面に分布

頂上の2号墳の墓坑

斜面の50号墳

52号墳


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