香川県さぬき市津田湾沿岸の古墳


鵜の部山古墳 【国史跡】

 さぬき市旧津田町鶴羽、津田湾に突き出た半島の根本の丘陵南端にあります。全長30m、後円部径15mの積石塚の前方後円墳で、香川県の積石塚としては東限になります。海岸近くに築かれるのも珍しく、石材も海岸でとれる石や川原石を使用しています。未調査のため、詳細は不明ですが、前期の四世紀頃の築造と考えられます。前方部の前に立派な家が建っていますが、2004年に、地権者による宅地造成で、前方部が一部破壊されてしまいました。後円部の保存状態が良いだけにかなり残念です。市史跡になっても、拘束力はあまりないのですね。

後円部、保存状態が良い

後円部から前方部、先端が破壊されている


けぼ山古墳 【国史跡】

 さぬき市旧津田町鶴羽、津田湾に突き出た半島の丘陵先端にあります。全長57mの前方後円墳で、埴輪、葺石が認められます。後円部中央に竪穴式石室の蓋石が露出しています。2×0.9mの大きさで、小口に縄掛突起が付いています。すぐそばにも石材が露出しています。

石材がいくつか露出

竪穴式石室の蓋石


一つ山古墳 【国史跡】

 さぬき市旧津田町鶴羽、同じ半島の東の丘陵上にある四世紀後半、径 25m の円墳です。墳丘は地山に1.5mの盛り土で整形していて、葺石、埴輪が認められます。2007年の調査で、くり抜き式石棺が発見されました。讃岐地方でくり抜き式石棺が円墳から発見されたのは初めてです。

 


赤山古墳 【国史跡】

 さぬき市旧津田町鶴羽、県道が大きく曲がる位置のラブホテル南側にあります。本来は全長50mの前方後円墳ですが、前方部は失われ、民家が建ち、後円部も周囲を削られて、崖っぷち状態です。後円部上に、石棺が2基露出しているそうですが、現在、保護のため、墳丘には立入禁止となっています。

  右側の民家が前方部跡


岩崎山4号墳 【国史跡】

 さぬき市旧津田町南羽立、丘陵南端にあり、麓の花装津田会館裏から200mほど登っていったところにあります。全長52mの前方後円墳で、主体部は竪穴式石室に割竹形くり抜き式石棺が納められていました。現在は埋め戻されています。古墳群は他に1号墳の石棺が1基残っているだけです。

後円部墳頂

後円部


龍王山古墳 【国史跡】

 さぬき市旧津田町北羽立、寿団地の西の丘陵上にあります。団地内に標識がありますが、古墳への登道はかなり急なので、子供やお年寄りにはちょっと危険です。径25mほどの不整形な円墳で、墳丘中央に竪穴式石室が残されています。5.9×0.8×0.7mの大きさで、板石を積み上げています。

墳頂

竪穴式石室内部


吉見弁天山古墳

 さぬき市旧津田町吉見、漁港のすぐ西の丘陵上、弁天社の裏にあります。8m×5mの円墳で、墳頂に石仏がありますが、その下に組合せ式箱式石棺の蓋石が露出しています。

墳頂に石材露出

石棺の蓋石


吉見稲荷山古墳

 さぬき市旧津田町吉見、漁港北側の岬上にある7m×12mの円墳で、墳頂が削られて、稲荷神社が祭られています。祠の中に安山岩が置かれていますが、埋葬施設の一部と見られています。

墳頂に稲荷社があります

右奧の安山岩が埋葬施設の一部?


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