兵庫県篠山市雲部の古墳


雲部車塚古墳 【管理人推薦】

 宮内庁陵墓参考地。篠山市東本荘の県道702号線添いにあります。五世紀初頭頃、畿内と山陰を結ぶルート上に突如として出現した大型前方後円墳で、墳丘全長140m、後円部径80m、高さ12m、盾型周濠が巡っています。さらに外側には、周辺の田圃の地割りから周庭帯の存在が予想されてきましたが、2006年の調査で、周濠の12m外側に周庭帯外縁の区画溝が初めて発見されました。陪塚は元々は7基ありましたが、現存するのは、古墳の南北にそれぞれ1基ずつで、北陪塚は径30mの円墳、南陪塚は一辺27mの方墳と見られます。明治29年に後円部から竪穴式石室が発見され、内部には組合せ式長持型石棺が納められていました。甲冑、刀剣などの副葬品が見つかっています。この石室と石棺は、建設中の兵庫県立考古博物館で復元展示されます。墳丘の大きさでは県下二位と言われてきましたが、最近、壇場山古墳の方が大きいのでは?という説が出てきています。

左奥に北陪塚が見える

手前に南陪塚

2006年の調査で発見された周庭帯外縁の区画溝

坂の谷古墳

 篠山市県守、雲部車塚古墳の北1km、公民館裏の尾根筋の西側にあります。「篠山町遺跡分布図」の位置が南に100mくらいずれているため、薮の中、探すのに苦労しました(怒)。結局、公民館から西側の道を尾根添いに100mほど進み、右側にある民家のすぐ上の見通しのきく山林内にありました。径10m、高さ2mの円墳で、横穴式石室は羨道がほとんど埋まっていますが、天井部が開口しています。全長4.5m、高さ1.7mの両袖式(たぶん)で、玄室は奥行き2m、幅1.5mほどの狭くて背の高いドーム状、床が少し埋まっていそうです。石材の隙間に詰められた粘土がきれいに残っているのが印象的です。

羨道は埋まり、奥の天井石のところが開口

ドーム状の玄室天井部、隙間の粘土が保存良好

玄室奥壁

玄室奥から玄門部、羨道も狭そう

東坂ノ谷1号墳

 篠山市県守、坂の谷古墳の下の尾根添いの道をさらに北へ進むと、谷間の奥に砂防ダムがあり、その右手に果樹園があります。その斜面に1号墳の横穴式石室の天井石が露出しています。墳丘は完全に流失、全長6mくらいです。1号墳へ行く途中の右側の土手に、石材が散乱しているところがあり、これが多分3号墳でしょう。2号墳は1号墳のすぐ南側となっていますが、確認できませんでした。

1号墳石室、正面

1号墳石室、側面

多分3号墳。1号墳へ行く途中の土手に石材が散乱

いごり塚古墳

 篠山市県守、公民館の西300mにある春日神社参道石段の東側に隣接する全長22mの後期の前方後円墳です。石段側が後円部で、墳丘には大きな盗掘坑があいています。墳頂に横穴式石室がわずかに開口していますが、内部はほとんど埋まっています。

後円部側

後円部墳頂の石室開口部

石室内部

春日神社裏山の古墳群

 春日神社の社殿横から、斜面を少し登ると、春日神社裏1号墳があります。急斜面に築かれた径10mの円墳ですが、墳頂に大きな盗掘坑があいていて、石材が1個だけ残っています。すぐ上側に、2号墳がありますが、わずかなマウンドがある程度です。径7mの円墳です。さらに斜面を山頂まで登ると、猪避けの電気フェンスがあり、そのすぐ向こう側に春日山古墳があります。径6.5mの円墳ですが、墳丘はほとんど流失し、横穴式石室の基底部がわずかに残っています。長さ3.9mです。

1号墳の盗掘坑

2号墳

春日山古墳の石室基底部、手前が羨道側

春日山古墳の石室基底部、右側の石が奥壁

山ン谷古墳

 春日神社のすぐ西の水田の中に、大型の横穴式石室の石組みが完全に露出しています。全長約12m、玄室長5m、幅2mの両袖式で、天井石には巨石を使用しています。篠山市内では、洞中1号墳に次ぐ規模です。

側面より

奥壁側

石室内部、たぶん玄門部

奥県守の古墳群

 山ン谷古墳の西100mの農道沿いになげや古墳があります。径6mの円墳ですが、墳丘はほとんど流失し、半壊した横穴式石室の石材が露出しています。そこから農道を北へ50m進んだ左側の山林内すぐに西ナギヤ谷東古墳があります。径7mの円墳で、おそらく横穴式石室の石材と思われる石材が露出しています。春日神社前の市道を西へ700m進むと、右側の水田の中に万歳谷古墳があります。現状で径6mの円墳で、墳丘上に石材が少し見えています。

なげや古墳正面より

なげや古墳裏より

西ナギヤ谷東古墳

万歳谷古墳


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