兵庫県三田市・青龍寺裏山古墳群
「セン」を敷き詰めた横穴式石室
●2002年3月10日現地説明会/青龍寺裏山第1・2号墳発掘調査団
1号墳は南斜面に立地する終末期の円墳で全長3.4m、幅0.95m、高さ1mの横穴式石室の床面に「セン」が敷き詰められた珍しい構造を持ちます。今回の調査で「セン」が築造当初の姿で保存されていて、一部が側壁に沿って立てられていたきわめて特異な構造が明らかになりました。2号墳はすぐ東に隣接し、内法で全長1.7m、幅0.45m、高さ0.7mの横口式石槨を主体部としています。石材の組合せ部分にはノミで接合部を加工した跡が残っていて、内面は平滑にみがかれていました。