第二の石室も初期九州型横穴式石室か?


岡山県岡山市北区新庄下「千足古墳」

 2014年2月1日 現地説明会/岡山市教育委員会

 

 史跡千足古墳の保存事業に伴う調査で、もう1基発見された埋葬施設が公開されました。この第二石室は、墳丘の中軸線に対して、第一石室と対称の位置にあり、今回の調査の結果、上半部は失われていましたが、側壁が良好に残っていました。玄室は2.6×2mの規模で側壁は持ち送りがあり、奥壁のコーナーは丸みを帯びています。石材は地元産の花崗岩がほとんどで、赤く塗られた安山岩が一部ありました。おそらく九州から運んできた石材が不足していたのだと思われます。また、第一石室と近いため、両袖式にするのは困難であったらしく、左片袖式であったと推定されます。このあたりは須曽蝦夷穴古墳との類似を感じます。石室内には墳丘上に並べられていたと思われる埴輪の破片が落ち込んでいました。第二石室はこれ以上は掘らず、このあと埋め戻されます。

石室正面側

玄室部分、左側から

奧側から

 また、前方部の東隅で周溝状遺構を検出しました。ここから家形埴輪、靫形埴輪などが出土しています。特に靫形埴輪には直弧紋が刻まれています。第二石室の埋土からは家形埴輪、蓋形埴輪が見つかりました。

前方部東隅の周溝状遺構

靫形埴輪の破片の直弧紋

靫形埴輪の破片の直弧紋

靫形埴輪の破片の直弧紋


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