古代北陸道沿いに営まれた古墳群


■京都府城陽市富野中ノ芝「芝山古墳群」

 2018年9月1日 現地説明会/(公財)京都府埋蔵文化財調査研究センター

 新名神高速道路の予定地内の調査で、飛鳥・奈良時代の掘立柱建物跡などとともに古墳2基が発見されました。芝山古墳群としては26基目の発見になります。L地区の古墳1は径9.5mの円墳で、幅1mの周溝が巡ります。埋葬施設は木棺直葬で、副葬品がほぼ原位置で残っていました。出土した須恵器から六世紀後半の築造と推定されます。G地区の古墳2は径26.7mの大きな円墳で、周溝が巡りますが、西側1/3は消滅しています。埋葬施設は削平されていましたが、周囲に土坑墓が3基見つかりました。出土した須恵器から六世紀後半〜七世紀初頭の築造と思われます。建物跡群は古代北陸道の駅家跡とも考えられており、古代の街道沿いに営まれた古墳群と言えます。

古墳1、径9.5mの円墳

古墳2、径26.7mの円墳


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