阿波最大の前方後円墳の造出しを調査


■徳島県徳島市渋野町三ツ岩「国史跡・渋野丸山古墳」

 2016年12月17日 現地説明会/徳島市教育委員会

 

 渋野丸山古墳は全長105m、全周しない周溝を持つ徳島県では最大の前方後円墳です。史跡整備のための調査が継続して実施されていますが、今年度は古墳南側の造出しの構造を明らかにするための調査が行われました。検出された造出しは東西12m、南北5mの規模で斜面には結晶片岩の葺石が残っていました。造出しの平坦面は後世に削られていましたが、円筒埴輪が二個残っていました。周溝からは他に船形埴輪、家形埴輪、小型丸底壷、高杯、笊形土器などが出土、祭祀が行われていたと思われます。

右側が後円部裾

造出しを上側より、左側が後円部

わずかに残っていた造出し平坦面上の円筒埴輪


<ホームへ戻る>

 

inserted by FC2 system