奇跡の地下式横穴墓、前代未聞の闇夜の現地説明会


■宮崎県えびの市島内「島内139号地下式横穴墓」

  検出された139号墓

 2015年1月25日 現地説明会/えびの市教育委員会、調査協力/鹿児島大学総合研究博物館

 島内地下式横穴墓群は、川内川南岸の台地上にあり、東西650m、南北350mの範囲に推定で1000基以上存在すると考えられています。これまで約130基以上調査され、出土品の多くが重要文化財に指定されています。139号墓は整備事業の途中で発見され、昨年10月からの調査で、大量の副葬品が未盗掘の状態で発見されました。横穴墓は竪坑深さ1.6m、長さ2.3m、幅1.8m、羨道長0.9m、玄室長2.2m、幅3.1m、玄室天井はドーム状で、屋根状に加工されています。人骨は男女二体検出。副葬品は、朝鮮半島製銀装円頭大刀(国内の類例稀少)、甲冑一式(衝角付冑、短甲、頸甲、肩甲、革製草摺が完璧に揃う)、矢300本(黒漆塗矢羽根含む)、首長クラスの豪華装飾馬具(島内では初)、倣製鏡、平胡ロク(完形品は初らしい)・・・以下省略。副葬品の内容から、被葬者は軍事、交易でヤマト政権と関わりのある五世紀末〜六世紀初頭頃の首長と、その妻?ではないかと想定されます。なお、全国ニュースで流されたためか、想定以上の見学者が集まり、一人ずつ玄室内部を見学したため、大幅に予定時間を超過。結局、日没後も終わらず、最後は現説史上初?となる闇夜の中での見学となりました(周囲は広大な農地なので、真っ暗闇状態)。しかし、こういうシチュエイションでの地下式横穴墓の見学もいいものですね。遺物は残念ながら、保存処理のため、すでに取り上げられていました。

★現地説明会資料は、こちらで入手できます。 → えびの市HP

真っ暗闇の中、見学は続く・・・

竪坑

羨門

玄室右側壁側

玄室奥壁、天井が落ちかかってます

玄室左側壁側、削った跡が生々しい

右側壁側の遺物、馬具類など

中央の遺物、鉄鏃、黒漆塗矢柄端部、甲冑、大刀など

左側壁側の遺物、衝角付冑、円頭大刀、人骨、鏡など


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