兵庫県新温泉町の古墳


浅谷下山古墳群

 新温泉町二日市、浜坂道路(国道178号線)の事前調査で、一部が調査されました。7号墳の木棺跡の下に副葬品を納める横穴が検出されました。土坑内には銅鏡1面、竪櫛の一部、碧玉製小玉、土師器の高坏が埋葬されていました。このような埋葬方法は珍しく、県内では初めての例になります。

手前が7号墳、その奧となりに6号墳

6号墳の埋葬施設

6号墳木棺下の土坑での副葬品出土状況

6号墳から出土した珠文鏡


二方古墳 【町史跡】

 新温泉町田井、福富集落から北へ進み、川を渡るとすぐ右側の道沿いに説明板があり、そこから、斜面を少し登ったところにあります。説明板は薮に埋もれているので見逃し注意。径10mほどの円墳で、北側が崩落して横穴式石室の一部と組合せ式長持形石棺が露出しています。石棺は270×90×50cmの大きさで、縄掛突起がついています。内部は精巧に加工されています。六世紀後半の築造です。

道路沿いに説明板があるが見逃しやすい

横穴式石室の壁面と石棺が露出

組合せ式石棺の蓋が露出

石棺内部


戸田の石棺

 新温泉町戸田、老人ホーム「はまさかの里」南側の崖下にあり、駐車場から下りていけます。組合せ式石棺の大きな蓋石が石垣に立てかけられています。裏側にははめ込み要の段差が加工されています。灯篭の下にも、溝が加工された石材が使用されていて、おそらく側石だと思われます。

駐車場脇の崖下にある

巨大な石棺蓋

裏側には段差加工

溝が加工された側石か?


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