今年も幸先良く新古墳発見


京都府京丹波町曽根・塩谷南古墳群

 2011年1月15日 現地説明会/(財)京都府埋蔵文化財調査研究センター

 丹波綾部道路の予定地内の調査で、塩谷南古墳群が発見されました。町史跡・塩谷古墳群とは谷間を挟んで南となりの尾根上になります。調査された古墳は径15mの円墳で、南北に墳丘を区画する溝が掘られています。埋葬施設は2基あり、第一主体部は3.7m×1.8mの墓坑に2.2m×0.65m×0.3mの割竹形木棺が納められていました。内部はベンガラが塗られ、鉄鏃が1個見つかりました。第二主体部は3.7m×1.6mの墓坑に2.6m×0.55mの組合せ式木棺が納められ、長さ0.95mの鉄刀と鉄製刀子が副葬されていました。西側にはテラス状の段を設け、その上には、須恵器の壷の周りに7個の蓋付き高坏が並べられていました。すぐ北側の塩谷古墳群とほぼ同じ六世紀初頭の築造と思われ、密接な関係が想定されます。

完存する墳丘と溝、右奧に塩谷古墳群

 

第一主体部

第二主体部

第二主体部に備えられていた須恵器の並べ方


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