和歌山県白浜町・すさみ町・那智勝浦町の古墳


白浜町

火雨塚古墳 【管理人推薦】【県史跡】

 白浜町744、観光地白浜温泉のど真ん中、白良荘グランドホテルとなりの熊野三所神社境内にあります。六世紀後半、径8mの円墳で、横穴式石室が良く保存されています。玄室長2.3m、幅1.9m、高さ3m、羨道長2.3m、幅0.95m、高さ1.3mの両袖式ですが、右袖はほとんどありません。玄門部は柱状に袖石を立て、敷石を置いています。腰石にやや大きめの割石を据え、その上に割石を持ち送って小口積みして高い天井を構築しています。玄室には組合せ式箱式石棺が納められています。

石室正面

組合せ式箱式石棺、右に蓋石か?

玄室奥壁

奥から外


安久川古墳 【町史跡】

 白浜町才野1082、安久川河口に近い住宅地の裏にあります。現状で径8m、高さ3mの円墳で、南向きに横穴式石室が開口。羨道部が破壊されていますが、玄室はほぼ完存。玄室長2.1m、幅1.8m、高さ1.4mの両袖式で、奥・側壁は割石を小口積みしています。玄室内には、箱式石棺らしいものが置かれています。

古墳正面

奥壁

玄門部


脇ノ谷古墳

 白浜町才野1082、安久川古墳のすぐ隣の民家の庭から箱式石棺が発見されました。墳丘はすでに削平され、現在は安久川古墳の前に石棺が移築されています。石棺の長さ2.68m、幅0.5〜0.7mで、棺内から、鉄剣、鉄鏃、須恵器が見つかっています。5世紀中頃の築造と見られます。

古墳のあった場所

隣接する安久川古墳の前に移築された箱式石棺


すさみ町

上ミ山古墳

 すさみ町小泊の海を見下ろす小さな半島の丘陵上にあります。半島先端のホテルシーパレスから東へ少し進むと、左へ登っていく山道があり、そこを登り詰めたところにあります。径40mの円墳で、南に開口する横穴式石室は羨道が失われていますが、玄室は長さ2.3m、幅2.1m、高さ1.5mの正方形に近いプランの右片袖式で、石障で玄室内を3区画して、3体を埋葬していたようです。玄門には敷石があり、側壁は割石を小口積みし、持ち送っています。宅地造成で発見された時、石室はかなり崩れていましたが、現在は復元されています。現状は小円墳にみえますが、本来は大型円墳で、横穴式石室がもう1基と箱式石棺1基が他にあったと見られます。

古墳正面

奥壁と石障で区画された屍床

玄門部

古墳付近からの眺め、見えているのはホテルシーパレス


那智勝浦町

下里古墳 【国史跡】

 

 那智勝浦町下里、JR下里駅の北200mにあります。現在は円墳に見えますが、発掘調査で全長50mの前方後円墳と判明しました。盾形周濠がめぐり、葺石を伴います。埋葬施設は竪穴式石室で、墳頂に天井石が露出しています。県内最古、四世紀後半頃の貴重な前期古墳です。本州最南端の前方後円墳でもあります。

葺石

竪穴式石室の天井石


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