兵庫県神戸市・白水瓢塚古墳

良好に遺存した粘土槨に女性的副葬品


●兵庫県神戸市西区伊川谷町潤和 白水瓢塚(薬師山)古墳

●2003年9月6日神戸市埋蔵文化財センターで調査成果報告会 神戸市教育委員会文化財課

 伊川支流右岸の標高60m薬師山山頂に位置する前期の前方後円墳から、一部盗掘されていましたが良好に遺存した粘土槨が検出されました。出土遺物は木棺内から鏡1、石釧9、車輪石4、ガラス小玉300点以上、石製勾玉5、石製管玉40がほぼ原位置で見つかり、配置状況を知る貴重な資料です。また、副葬品の内容から被葬者は女性である可能性があります。現在主体部の養生中で現地の見学ができませんが、将来的には保存整備される予定です。

後円部墳頂の主体部

木棺内の副葬品出土状況、手前(北)が頭部側、赤色顔料の部分に玉類が集中しており、頭部にあたると思われる。


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