熊本県宇城市中部(旧不知火町)の古墳


御領東原1号墳

 旧不知火町御領東原、県道14号線沿いにあるジョイフル松橋店から東へ100m、南へ150m行った住宅地の中にあります。小祠の裏に巨石で築かれた横穴式石室が完全に露出していますが、左右側壁以外はかなり破壊されています。特に側壁材の巨大さには圧倒されます。他に2、3号墳があるらしいですが、場所がわかりませんでした。

桜の下に石室露出

玄室正面側

二つに割れた巨大な右側壁

玄室、奧方向から


北園鬼塚古墳 【市史跡】

 旧不知火町小曽部、九州新幹線の東の農地の中にあり、良く目立っています。径40m、高さ6m以上の円墳で、墳丘上に横穴式石室の部材が露出しています。現存長4m、幅1.95m。いずれも安山岩の巨石で築かれた鬼の岩屋式に近い形態で、左右側壁材は、おそらく原位置を保っていると思われます。墳丘上の石碑も石室材を使用しているような気がします。

墳丘

墳丘上に石材露出、手前は天井石か?

左側壁材、奧から

右側壁材


塚原平古墳 【市史跡】

 旧不知火町高良、塚原公民館の西200mの道路沿いにあります。径13.5mの円墳で、周溝、埴輪がありました。主体部は横穴式石室で、全長2.85m、幅2.2m、内部は見られませんが、玄室は三ヶ所に区画して屍床としているそうです。数十年にわたり追葬され、約20体の人骨が確認されました。古墳の前に閉塞石が屋根付きで展示されています。保存整備工事を行った会社(株式会社 葵文化)のHPで、工事前の姿を見ることができます。

墳丘、右側にあるのは閉塞石

石室正面、扉の奧にはまた扉

閉塞石


不知火塚原1号墳 【市史跡】【装飾古墳】

 旧不知火町高良、龍燈公園北側の不知火グランドから、北へ登っていくと、十字路のところに標識があり、その西100mのところにあります。墳丘は失われ、横穴式石室が完全に露出しています。全長4.3m、玄室長2.5m、幅1.6m、現高1.6mの単室構造で、装飾は、玄室左右側壁、天井石、マグサ石、羨道右側壁に線刻画が多数みられますが、明確に図形がわかるものはほとんどなく、木の葉、船、旗旌の図紋があると言われますが、はたしてそうなのか?よくわかりません。

横穴式石室が完全に露出

玄室奥壁方向

玄室右(西)側壁の線刻

玄室左(東)側壁。右の石材に船?の線刻がある

 

玄室左(東)側壁の線刻、船?

 

玄室左(東)側壁の奧の石材の線刻

 

奧から、マグサ石にも線刻がある

 

マグサ石の線刻

マグサ石の線刻

天井石の線刻

天井石の線刻、木の葉と旗旌?


不知火塚原2号墳

 1号墳から道を挟んで北側の林の中に2号墳があります。こちらは墳丘が少し残っていますが、横穴式石室はかなり露出していて、1号墳よりは大きな石室です。内部は埋まっていますが、調査すれば線刻画がありそうですね。


神の元1号墳

 旧不知火町高良、元々は現在地の東130mにありましたが、農道建設により、不知火グランド南の龍燈公園内に、石室が移設されています。調査時、すでに石室はほとんど破壊され、5個の腰石だけが原位置を保っている状態でした。長さ2.5m、幅1.7mの規模で、石室内はコの字形に三つの屍床が区画され、そのうち奧と左側には小石を敷き詰めていました。しかし現状では、土中に埋もれているのか確認できません。

公園内に石室移設

5石以外は推定復元、屍床は埋まっているっぽい


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