三重県鈴鹿市南部の古墳


保子里古墳群 【管理人推薦】

 鈴鹿市国府町。鈴鹿川にかかる鈴国橋から北へすぐ、鈴鹿回生病院の敷地内とその周辺に保存されている鈴鹿川右岸の段丘上に位置する古墳群です。戦前までは28基残っていましたが、現在は10基ほどにまで減っています。1号墳は全長46mの双円墳で明治32年に調査され垂飾付き耳飾りなどが出土しました。となりに円墳の3号墳があります。

 2006年に病院への進入道路沿いにある8号墳が調査されました。墳丘はかなり破壊されていましたが、六世紀中頃の方墳と見られます。調査後は西半分が削平されます。

双円墳の1号墳

3号墳

8号墳の向かいにある5号墳(方墳)

調査された8号墳


王塚古墳(西ノ野1号墳) 【管理人推薦】【国史跡】

 鈴鹿川にかかる鈴国橋から南へ1kmの道路沿いにある前方後円墳で、盾形の周濠と外堤がほぼ完存しています。全長63m、後円部径38m、前方部幅48m、外堤の全長は90mあります。六世紀初めの築造で豪族の首長墓とみられます。北東に隣接して陪塚の2号墳があります。径7mほどの円墳です。

道路沿いの標識

2号墳


西ノ野古墳群

 王塚古墳(西ノ野1号墳)の南100mの道路沿いに5〜10号墳が保存されています。中心にある5号墳【市史跡】は全長30.5m、後円部径21mの前方後円墳(帆立貝式)で、王塚古墳に先行する五世紀中頃の築造です。周囲に盾形周溝がめぐり、その外堤上に5基の陪塚が衛星状に取り囲んでいます。いずれも径5〜10mの小円墳です。

  5号墳

6号墳

7号墳

8号墳

9号墳

10号墳

 5号墳の東500mの竹林の中に11号墳(椀塚)があります。全長50mの前方後円墳で、後円部が大きく抉られています。おそらくここから持ち出された須恵器が椀貸伝説のもとになっていると思われます。


国府愛宕山古墳

 鈴鹿サーキットに近い西ノ城戸集落南の丘陵上にある全長66mの前方後円墳です。地形をそのまま利用しており、この地域では最古の首長墓と見られます。


赤郷古墳

 鈴鹿市秋永町、天栄中学校の前の林の中にあります。中ノ川の河岸段丘に築かれた径20m以上の円墳で、かつて三角縁神獣鏡を出土したと伝えられている小豪族の首長墓です。

 


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