乙訓地域最後の横穴式石室


京都府長岡京市奧海印寺・鈴谷遺跡

 2010年10月16日 現地説明会/(財)京都府埋蔵文化財調査研究センター

 京都第二外環状道路建設の事前調査で、小規模な横穴式石室1基を検出しました。全長3.5m、玄室長2m、幅0.6mの無袖式で、床には礫が敷かれ、玄室と羨道は小さな袖石で区画されています。天井部は失われていましたが、入口には閉塞石が残っていました。墳丘はまったく残されておらず不明ですが、径10mほどの円墳と思われます。七世紀後半頃の築造で、乙訓地域では今の所、最後に築かれた横穴式石室です。また、調査区域内で四世紀の家形石棺の破片が見つかり、近くに未発見の前期古墳が存在するかもしれません。

石室全景

玄室内部


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