京都府木津町・上人ヶ平5号墳

円筒埴輪列が巡る造出し付き円墳


●京都府木津町市坂 上人ヶ平5号墳

●2006年1月14日 現地説明会/財団法人 京都府埋蔵文化財調査研究センター

 土地区画整理事業に伴い、上人ヶ平遺跡を公園整備するため、5号墳の調査が行われました。遺跡内の古墳群は過去の調査で17基の古墳が確認されていて、中期から後期後半の円墳16基、方墳1基からなります。5号墳は5世紀後半の造出し付き円墳で、墳丘は径22mの二段築成です。周溝が巡り、その外側にも埴輪列が見つかりました。出土した円筒埴輪は古市古墳群のものと似ていて、表面に帆船を線刻したものや蓋形埴輪、甲冑形埴輪の破片もみつかっています。主体部としては中心部が中近世にかなり撹乱されているため、墓坑の一部が見つかっただけでした。

造出し部、葺石が綺麗に残っています

東側トレンチの葺石と円筒埴輪列

造出し部の円筒埴輪列

帆船の線刻がある埴輪片


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