香川県高松市南部の古墳


横岡山古墳 【管理人推薦】【市史跡】

 高松市香川町浅野1225、龍満山の東に張り出した尾根上にあり、県道280号線沿い学校給食センターとなりに、細い登り道があります。位置的には、横岡団地のすぐ南です。墳丘はすでに失われ、横穴式石室が露出しています。玄室長3m、幅1.8m、羨道長4.8m、幅1.2m、高さ1.6m左片袖式で、側壁には持ち送りがなく、玄室の天井石が落ち込んでいますが、それ以外は良く残っています。2007年に調査されました。

石室は完全に露出

細長い羨道

玄室、天井石が落下

玄室、玄門部


龍満山1号墳

 高松市香川町川東下、横岡山古墳のある龍満山の北斜面、マツノイパレスの裏口の前にあります。2002年に発見された古墳で、横穴式石室の下半分が残っていました。玄室長4m、幅1.7m、高さ1.3m以上、羨道長3.7m、幅1.6mの両袖式で、川原石と自然石を組み合わせています。現在は、玄室を1.5m削った状態で保存されています。

1.5m短く復元された玄室

奧から


船岡山古墳石棺

 高松市香川町浅野の浅野小学校校庭に保存されています。北1.5kmにある船岡山古墳出土と考えられている鷲ノ山産安山岩のくり抜き式石棺の身で、水樋に転用されていたために、小口と石枕が削り取られています。2.2×0.7×0.45mの大きさで、側面には二本の隆起帯が浮彫されています。石棺の周囲には、学校の体育館建設で消滅した八王子古墳の横穴式石室の石材が置かれています。

側面から、奧に八王子古墳の石材が見えています

上面から


東赤坂古墳 【市史跡】

 高松市香川町浅野、県道166号線下赤坂東交差点の南東200mにあり、墳丘上は墓地となっていますが、径15mほどの円墳と思われます。横穴式石室がほぼ完存。玄室長3.6m、幅2.3m、高さ2m、羨道長2.7m以上、幅1.2mの両袖式で、側壁は持ち送りがあり、奥壁、天井には巨石を使用しています。

古墳の現状

羨道、奧から

玄室奥壁

奧から玄門部


佐賀神社古墳

 高松市香南町吉光の佐賀神社境内にあります。墳丘は失われ、社殿の後ろに横穴式石室が完全に露出しています。内部もかなり埋まっていますが、覗くことができます。長さ5m、幅1.2mほどで、側壁は細長い川原石を小口積みしています。

石組みが完全に露出

石室内部


城所山2号墳 【市史跡】

 高松市香南町岡、高松空港の北東1km、県道45号線の南100mの奥谷集落センターから、果樹園を登っていった丘陵先端にあります。農地整備で2基の古墳が発見され、そのうち、2号墳が復元保存されました。径12mの円墳で、横穴式石室が天井石を失った状態で発見されています。玄室長2.8m、幅1.4mの規模で、玄門部に閉塞石が残っています。羨道は残っていませんでした。六世紀末の築造で、七世紀前半まで追葬が行われていました。

復元された石室

奧から


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