宮崎県高鍋町・持田古墳群南部


持田古墳群 【国史跡】

 

 高鍋町持田、国道10号線西側の標高50mの台地上に主に分布する大古墳群で、前方後円墳10基、円墳75基からなります(国道東側にも分布する)。五世紀前半に最大の前方後円墳である1号墳が築かれ、その後、六世紀前半まで造墓が続きます。台地の南の縁辺には細長い尾根筋が二つ南へ延びていて、尾根筋上にも古墳が並んでいます。東側の尾根筋先端にはB級スポットとして有名な高鍋大師があり、その筋のマニアには人気の場所です。26号墳あたりから南の方の茶畑付近に32、33号墳の円墳2基があり、その向こうの林の中に34号墳があります。全長59mの前方後円墳で、保存状態はよさそうです。

32号墳、円墳

33号墳、円墳

34号墳、前方後円墳

 高鍋大師へ向かう道に入ると、左側の木々の合間に35〜37号墳が残っています。いずれも円墳です。

37号墳、円墳

36号墳、円墳

35号墳、円墳

 先ほどの前方後円墳34号墳をはさんで、44、45、46、81号墳が並んでいます。46号墳は全長51mの前方後円墳です。

44号墳、円墳

46号墳、前方後円墳

81号墳、円墳

 47号墳は全長54m、後円部径30mの前方後円墳で、柄鏡形をしています。その南側、高鍋大師のエリアにある48号墳は全長85m、後円部径50mの1号墳に次ぐ規模の前方後円墳で、群中では最初に築かれたと考えられています。墳形は柄鏡形で前方部はバチ型に開いています。高鍋大師の石造物が墳丘裾に飾られています。丘陵先端の見晴らしの良い場所にあるのが円墳の49号墳で、石造物に完全に取り囲まれています。

47号墳、前方後円墳

尾根先端の49号墳、円墳

48号墳、前方後円墳、トレンチがそのまま残っている

48号墳、前方部から

 高鍋大師から東の方を見下ろすと、国道の向こうの平地の真ん中に62号墳(亀塚)があります。全長50m、後円部径39mの帆立貝式古墳で、葺石があり、家型埴輪が出土しています。主体部は組合せ式木棺の直葬です。

62号墳、帆立貝式古墳

 62号墳から東の台地の上に登ると、広い農地になっており、その中に66〜71号墳が分布しています。

 

66号墳

67号墳

68号墳

69号墳

70号墳

71号墳


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