福井県越前市(旧武生市)の古墳


狐塚古墳

 越前市氷坂町の集落西端の墓地にあります。現状で、墳丘はかなり崩されていますが、径12mほどの円墳で、横穴式石室の一部が露出しています。全長6.7m、幅1.7mの大きさで東の平野側を向いています。明治時代に遺物が出土したらしいのですが、すべて散逸しているために詳細は不明です。

墓地の裏にある

石室が露出、内部は埋まっています。


出雲古墳群

 越前市氷坂町、上記の狐塚古墳から道路を西へ100m進み、右手の山林内に入っていき、林道を100m進むと、道沿いに仮称1号墳があります。低い墳丘が林道で分断され、右側に天井石などの石材がいくつか露出しています。

林道脇にある

露出した天井石

 仮称1号墳の奧に仮称2号墳があります。盗掘された跡があり、石材が露出しています。

墳頂に盗掘坑あり

石材露出


愛宕山古墳群東山支群

 

 越前市片屋町の独立丘陵愛宕山には4支群78基からなる愛宕山古墳群が存在します。このうち、南端の尾根上に分布する東山支群24基(うち、前方後円墳1基とされていますが、説明板の図では2基ある)が整備され、見学可能となっています。丘陵南側の説明板の所から急な坂を登っていくとまず24〜21号墳が尾根上に並んでいます。すべて円墳で、盗掘されています。その先に前方後円墳の20号墳があります。全長35.5mの帆立貝式古墳で、先端を21号墳の周溝で削られています。

24号墳

23号墳

22号墳

21号墳

20号墳

 20号墳の向こうの尾根最高所付近には16〜19号墳があり、うち16、17号墳には横穴式石室の基底部が残存しています。説明板の分布図には17号墳が前方後円墳のように描かれていますが、よくわかりません。

18号墳

19号墳

17号墳、石室の一部残存

17号墳、石室の奥壁付近

16号墳、石室の一部残存

16号墳、石室の奥壁付近

 15号墳から先は整備されておらず、標識もないので見学は困難です。ほとんどの墳頂が陥没していますが、13号墳で、唯一石室の一部がわずかに見られます。後で調べたら10号墳の画像が抜けていました。

15号墳

14号墳

13号墳、石室の一部残存

12号墳

11号墳

9号墳

8号墳

7号墳

6号墳

5号墳

4号墳

3号墳

2号墳

1号墳


船山1号墳

 越前市北山町の織田運送裏の独立丘陵上にあります。墳長52m、後円部径33m、前方部幅17mの前方後円墳で、埴輪、葺石はありません。未調査のため、詳細は不明です。

 


茶臼山古墳群 【県史跡】

 越前市広瀬町、瓢箪形の独立丘陵上に所在する古墳群で、麓の妙行寺から登り道があります。登り切った尾根の鞍部に観音堂があり、左側の南の尾根に向かうと、ピークに1号墳、少し手前に2号墳があります。1号墳は径40m以上の二段築成の円墳で、葺石があります。未調査のため内容は不明ですが、地域の首長墓であることは間違い有りません。2号墳は一辺17mの方墳です。

1号墳

2号墳

 鞍部まで戻って北側の峰に行くと、金比羅神社があり、その周辺に多くの古墳が群集しています。訪問順に仮称を付けています。

道で分断された仮称3号墳

最も墳丘の状態がよい仮称4号墳

墳丘上に小祠のある仮称5号墳

となりの仮称6号墳、墳頂陥没

6号墳西側の林の中に仮称7号墳、石材散乱

社殿の斜め前に仮称8号墳、石材は石室材か?

8号墳北となりの仮称9号墳

社殿の建つ仮称10号墳

9号墳北となりの仮称11号墳

北端、石碑の建つ仮称12号墳

 仮称7号墳の南側に唯一横穴式石室が残る仮称14号墳があります。墳丘がほとんど失われ、説明板も倒壊しているので知ってなければ気付きにくいので注意。

社殿の奧にある仮称13号墳

唯一石室が残る仮称14号墳、西に開口

14号墳奥壁付近

14号墳石室奧から


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