84年ぶりに姿を現した大王墓級の長持形石棺


■兵庫県加西市玉丘町「史跡・玉丘古墳」

 

 2015年3月21日 現地説明会/加西市教育委員会

 玉丘古墳は、過去に盗掘され、巨大な盗掘坑に石棺材が散乱している状態でした。今後の保存整備のため、石棺材の遺存状態が調査され、その全貌が明らかになりました。検出されたのは、底石、蓋石の一部、短側石の片側、長側石の一部です。底石は源位置にあり、3×1.6×0.3mの大きさで、側石をはめ込む溝が掘られています。蓋石は短辺側の一部で、丸い縄掛突起が1個あり、方形の彫り込みが施されています。短側石は1.15×1.06×0.21mの大きさで、上辺と左右両辺は丸く削り、下辺は、底石にはめ込むため、斜めに削っています。長側石は片側の三分の一が残り、縄掛突起が1個、内面に短側石をはめ込むためのU字形の溝が彫られています。今回の調査で昭和6年の調査以来84年ぶりに姿を現した石棺は、大王墓に匹敵する巨大かつ整美なものであると確認できました。

巨大な盗掘坑

蓋石の一部、縄掛突起と方形の彫込みが残る

短側石、方形の小突起が二つある

長側石の一部、縄掛突起とU字形の彫込み


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