滋賀県高島市・田中36号墳

奥室を設けた特異な横穴式石室


滋賀県高島市安曇川町田中 田中古墳群36号墳

2007年9月17日 現地説明会/高島市教育委員会

 田中古墳群は、田中神社北側丘陵一帯に分布する43基からなる群集墳で、中央に後円部径58mの帆立貝式古墳である田中王塚古墳(陵墓参考地)が存在します。市道改良工事に伴う事前調査で、36号墳が調査されました。墳丘は径24mの円墳で、地山を版築の盛り土で整形しています。埋葬施設は、花崗岩をブロック状に加工して積み上げた横穴式石室で、羨道長3.4m、幅1.1m、玄室長3.4m、幅1.9m、奥室長1.1m、幅2.1mの右片袖式で、玄室の奥に玄室よりも幅が広く、床が一段高い奥室を設けています。床面と側壁には赤色顔料が塗られていました。遺物としては、袖石付近に馬具、須恵器、奥室の前付近に須恵器が良好に残っていました。年代的には六世紀後半のものです。

 

市道沿いにある径24mの円墳

横穴式石室奥より、右片袖式、手前に奥室

羨道

玄室、右側に奥室


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