履中天皇陵と陪塚を発掘調査


大阪府堺市西区上野芝1丁・寺山南山古墳第4次

 2011年3月5日 現地公開/堺市文化財課

 国史跡・世界遺産暫定リスト、百舌鳥古墳群・寺山南山古墳はミサンザイ古墳(履中天皇陵)の外濠に隣接する陪塚と考えられていますが、宮内庁の管理外です。測量図からこれまで一辺42mの方墳と考えられていましたが、今回範囲確認とミサンザイ古墳外濠との関係を探る目的で調査されました。その結果、下段はかなり削られていましたが、上段の葺石やテラスの円筒埴輪が見つかり、円筒埴輪間の寸法が長辺33.5m、短辺30.5mとなり、やや長方形の墳丘であることがわかりました。また、墳丘下段とともに周濠も削平されていました。隣接するミサンザイ古墳の外濠も調査されましたが、上部がほとんど削平され、結局両者の関係は今回の調査区ではわかりませんでした。

ミサンザイ古墳との位置関係

南側テラスの葺石、転落が激しい

東側テラスの葺石(左半分は転落)と円筒埴輪列

ミサンザイ古墳の外濠の痕跡


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