鳥取県智頭町の古墳


中田古墳群 【町史跡】

 

 智頭町中田、県道6号線から中田集落を通って、丘陵を登っていった中田苗畑事業所周辺の山林内にあります。現存7基、町内では唯一の群集墳で、5〜8号墳の西支群(8号墳は消滅)と、1〜4号墳の東支群とに分かれますが、全体的に墳丘と周溝が良好に残っています。未調査のため、埋葬施設は不明です。西支群のうち、5号墳は径18.5mの最大の円墳です。

5号墳、径18.5mの最大の円墳

6号墳

7号墳、径18mの円墳

  林道を挟んで東側の林の中に、1〜4号墳があります。いずれも径15mほどの円墳で、墳丘の状態が良く、石材がちらほら散在しています。主体部はおそらく横穴式石室でしょう。

4号墳

3号墳

2号墳

1号墳


富沢古墳 【町史跡】

 智頭町新見、上記の中田集落から県道6号線を西へ進み、富沢小学校から1kmほどで道沿いに標識が出ています。川の対岸の山裾にある径13mの円墳で、横穴式石室が良好に残っています。全長6.6m以上、玄室長4.5m、幅1.5m、高さ2.3mの右片袖式で、花崗岩の割石を丁寧に積み上げ、表面を平滑に磨いています。羨道前側は埋まっていて、入口前には後世に割られた天井石が放置されています。七世紀前半の築造と思われます。

石室実測図

石室開口部

玄室奥壁

玄室奧から


横田2号墳

 智頭町横田、JR因美線土師駅の北400m、山沿いの民家の裏にあります。墳丘はすでに失われ、横穴式石室の石組みが露出しています。内部は完全に埋まっていて、天井石の上には五輪塔が乗せられています。

石室正面

石室横から


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