鳥取県鳥取市 青谷町の古墳


阿古山22号墳 【管理人特選】【県史跡】【装飾古墳】

 鳥取市青谷町青谷5786、養郷集落の北のはずれの山裾にあります。封土はほとんどなく、巨大な横穴式石室が露出しています。現存長6.1m、幅2.53m、高さ3m、結晶片岩の巨石で構築されています。玄室内外に多数の線刻画が描かれています。右側壁には三隻の船、左側壁には帆を揚げて碇をおろした船、左側壁の外面には三隻の帆走する船、前側の天井石には星形など、他にも多数の紋様が描かれています。

露出した横穴式石室

玄室奥壁

全長27cm、玄室左側壁の帆を揚げた船、碇も表現されている

玄室左側壁外面の帆走する船

玄室右側壁の船

玄室右側壁の船

玄室右側壁の船

天井の星形


養郷10号墳 【管理人推薦】【市史跡】

 鳥取市青谷町養郷、阿古山22号墳の南700m、養郷集落の南のはずれの山裾に墓地があり、その前に標識があります。その墓地から急斜面を登っていったテラス状の斜面にあります。墳丘は流失し、羨道もほとんど失った横穴式石室が西向きに開口しています。結晶片岩の巨石で築かれた玄室は奥行き2.4m、幅2.1m、高さ1.8mの規模で、左袖石が残っていますが、右袖石が存在したかはわかりません。玄室内には、左右側壁に沿って2基の箱式石棺が残っています。

横穴式石室正面

玄室奥壁と2基の石棺

右側壁側の石棺

左側壁側の石棺と左袖石


養郷古墳群

 10号墳の近辺にも、横穴式石室が2基露出しています。いずれも1号墳よりは小規模で、1基は玄室の形を残しています。また、北300mの民家裏の山林内に1号墳の破壊された石室が露出していますが、場所がわかりにくいです。

比較的保存の良い小石室

左の石室の奥壁

すぐそばの側壁のみ残る石室

1号墳の石室


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