古墳と思ってなかった場所から豪華副葬品


伊賀市東条屋敷ノ下・東条1号墳

 2012年12月16日 現地説明会/三重県埋蔵文化財センター

 三重県の地すべり対策工事の際に、未知の古墳が発見され緊急調査されました。尾根先端に築かれた径10mの小円墳で、埋葬施設が3基あり、そのうち2基から豪華な副葬品が出土しました。埋葬施設1は六世紀前半の木棺直葬で、6.4×1.8×0.7mの墓坑に5.8×0.8mの割竹形木棺が納められ、棺内に鉄刀1、鉄鏃5、刀子2、棺外に祭祀用の須恵器が置かれていました。埋葬施設2は六世紀前半の木棺直葬で、5.4×1.8×1.0mの墓坑に4.6×0.5mの割竹形木棺が納められ、棺内に四獣鏡1、銅釧1、石製首飾り、ガラス製小玉の腕輪、ガラス製粟玉200以上、刀子1、須恵器1、棺外に祭祀用の須恵器が置かれていました。副葬品の内容から、1は武人、2は女性が被葬者と考えられます。また、埋葬施設3は横穴式石室ですが、今回は未調査です。六世紀前半の小円墳から豪華な副葬品が良好な状態で出土したのは東海では初めてで、かなりの有力者の墓と思われます。尾根の上部からは、さらに2基の古墳が確認されています。

1号墳、右が埋葬施設1

2号墳

2号墳、横穴式石室露出

埋葬施設2の副葬品・四獣鏡

埋葬施設2の副葬品・首飾り、勾玉は翡翠製

埋葬施設2の副葬品・メノウ勾玉

 埋葬施設1出土鉄刀の柄の部分

 埋葬施設1出土鉄刀に付着した黒漆

埋葬施設1の墓上祭祀に6個並べられた須恵器


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