愛知県豊橋市中部の古墳
■奈木古墳群
豊橋市嵩山町奈木、奈木集落内に点在する群集墳で、15基からなります。11号墳は萬福寺古墳とも呼ばれ、市史跡に指定されています。
集落の入口、月ヶ谷公会堂前の辻の民家敷地内に1号墳があります。径11.2mの円墳で、横穴式石室が南に開口。全長7.7m、保存状態は良好ですが、内部は物置と化しています。すぐ西にあった2号墳は滅失、公会堂北側の民家裏庭にある4号墳は、墳丘が失われ横穴式石室が露出、全長4.9m以上ですが、すごい薮に覆われ、内部はかなり埋まっています。同じ民家の北側の裏庭にある5号墳は径14mの円墳、公会堂東の道を北へ行くと、パン屋前の道路沿いに3号墳があり、大きな石材が露出しています。
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月ヶ谷公会堂前から西へ行くと、萬福寺の手前に、萬福寺古墳の説明板があります。その背後の林の中に13、12号墳が南北に並んでいて、古墳の上を通るように小道が通っています。手前側の13号墳は径8.3mの円墳、奧の12号墳は径13mの円墳で、石材が一部露出しています。林を抜けると、萬福寺古墳(11号墳・市史跡)の標識があり、南側に回り込むと、石室が開口しています。ただし、内部は鉄骨で補強され、入口は閉ざされています。径12mの円墳で、石室は全長8.3m、幅1.7m、高さ2mの無袖式。奥壁は三段積みで側壁は台形状に持ち送っています。東50mの竹林内に6号墳があります。径14mの円墳で、石室の一部が露出しています。
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萬福寺古墳から北へ進むと丘陵南斜面に墓地があり、その周囲に7〜10号墳があります。墓地東の林にある7号墳は古墳かどうか未確定です。墓地を登り、北側の山林に入ったところに8号墳があり、大きな陥没坑があいています。さらに北へ登ると、ピークに9号墳があります。墳頂に小祠が建っていて、その周囲に石室材がしきものが点在しています。墓地西の山林には10号墳があります。径13.5mの円墳で、石室入口付近の石材が露出しています。墓地から西100mの南斜面に14、15号墳があるそうですが、特定できませんでした。
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■瀬戸古墳群
奈木集落の西500mに神社があり、その境内から裏山にかけて15基の古墳が分布しています。社殿西側の3号墳のみ半壊状態の石室が残存しています。社殿右側には石材を抜かれた墳丘が1基、ほかは、低いマウンドが見られる程度です。

■角庵2号墳
奈木古墳群の東1km、国道362号線と旧街道の分岐路を左の旧道に入り、小さな川を渡ってすぐ川沿いに北へ進むとすぐ右手に山から尾根の先端が突き出ています。その手前の小さな小道を登っていくと、50mほどで左側に墳丘が見えています。径10mほどの円墳で、横穴式石室が開口。羨道は残っていませんが玄室は完存。長さ4.9m、幅2m、高さ2mの両袖式、側壁は石材をあまり加工せずに持ち送り、奥壁も小型の石材を使用しています。天井は前後で弧状に築いています。
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