愛知県豊川市(旧御津町・小坂井町・音羽町)の古墳


御津船山古墳 【市史跡】

 豊川市御津町広石船山16、船山1号墳の南1km、県道372号線沿いの民家裏にあり、ちょっと場所がわかりづらいです。全長37mの前方後円墳で墳丘は良好に残っていますが、後円部墳頂に大きな盗掘坑があります。周濠の痕跡も認められますが、古墳の詳細は不明です。

 


穴観音古墳 【管理人推薦】【市史跡】

 豊川市御津町豊沢松ノ下、御津高校裏にあります。径20m、高さ5mの円墳で、外護列石が三段に巡っていました。横穴式石室は全長8m、玄室長4m、玄室幅2.1m、高さ2.5m、羨道長4m、幅1.7m、高さ1.6mの両袖式で奥壁・天井石には巨石が使用されています。七世紀初め頃の築造とみられます。


金野古墳群

 豊川市御津町金野、穴観音古墳の西1.5kmの道路沿いに標柱が立っています。山の斜面一帯に12基の古墳がかつて存在しましたが、残っているのは道路沿いの7号墳のみで、しかも石室は側壁の一部がわずかに残存するだけです。これで町史跡とはね・・。

 


下林古墳

 豊川市音羽町の東海理化の工場東側の道路がすぐ北で切り通しを通ります。この東側の崖の上にあります。石室石材が露出しています。

  


的場古墳

 豊川市音羽町長沢町、東名高速道路・音羽蒲郡インターチェンジの本線と料金所との間にあります。丘陵先端に築かれた径6.4mの円墳で、墳丘上には石が円形に並べられていますが、古墳と関わりがあるのか不明です。

謎の石材

インターチェンジの中にある


毘沙門山古墳群

 豊川市音羽町毘沙門山、的場古墳から東名高速道路・音羽蒲郡インターチェンジの誘導路を挟んですぐ東側の丘陵南斜面一帯に分布する古墳群で、8基からなりますが、残存状況は絶望的に悪いです。中心にある毘沙門堂の位置が元2号墳のあったと思われる場所で、本堂横に石室材と思われる巨石が立てられています。また、堂脇にある手水鉢の下の石材も石室の側壁材と言われています。堂の後ろには7号墳の墳丘がわずかに残っています。すぐ北側の林の中の8号墳の位置には石室のようなものがあります。周辺の1、3号墳は、ほとんど何も残っていません。

2号墳の石室材、奥に手水鉢が見える

手水鉢の下に石室の側壁材?

7号墳

8号墳?

1号墳の位置、わずかに石材?

3号墳の位置、何もない


五社稲荷古墳・糟塚古墳

 豊川市小坂井町五社稲荷神社境内にあります。本殿の建っている山が五社稲荷古墳で径32.5mの円墳です。本殿建設時に調査されましたが内容を知る成果はほとんどなかったようです。奥の院の裏には径17.5mの円墳の糟塚古墳が現状保存されています。


観音山古墳

 豊川市小坂井町小坂井、町役場の南500m、テニスコートの隣にあります。現状で径20mほどの円墳ですが、かなり改変されています。墳頂に、文字の彫られた巨石が置かれていて、横穴式石室の鏡石と考えられています。天井石が一部露出していると説明板に書かれていますが、現状では草に覆われて確認できませんでした。


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