静岡県磐田市北部(旧豊岡村)の古墳


新平山A-4号墳

 旧豊岡村下野部、新平山古墳群は天竜川東岸の丘陵上に位置し、豊岡インダストリアルバレー造成にともないA支群11基、B支群18基が調査されました。そのうち、A-4号墳の奥壁が麓の公園内に保存されています。A-4号墳は径20mの円墳で、横穴式石室はほとんど破壊されていましたが、巨大な奥壁の石材が奇跡的に残っていました。調査の結果石室全長10.3m、幅1.7m、奧壁材の高さは2.7mです。七世紀中頃の築造で、この時期では遠江地域でも最大規模の後期古墳です。

  


新林1号墳(上神増C1号墳)

 旧豊岡村上神増、磐田原台地の縁辺から西に伸びた丘陵先端にあります。県道44号線沿い、豊岡郵便局の北100m、わたよしふとん店の背後の丘陵です。径10mほどの円墳で、天井部を失った横穴式石室が露出しています。玄室長4.1m、幅2.2mの右片袖式で、玄室は胴張り状です。奥壁、側壁は最下段に腰石を設け、その上に割石を小口積みしています。持ち送りがかなり急ですがその割には良く石積みが良く残っています。袖石はありません。狭い尾根上を奧に進むと、低いマウンドがいくつかありますが、石室はみられません。

1号墳の石室開口部

玄室奥壁

右側壁

2号墳か?他の古墳は、こんな程度


社山古墳群

 旧豊岡村社山、社山集落の南方の山の上に、磐田市指定史跡・社山城跡がありますが、この中に社山古墳群のうち、7〜9号墳が取り込まれています。7号墳は一の丸北端の八幡神社社殿裏にある小規模な前方後円墳ですが、墳丘は大きく改変されていて、原型を留めていません。8号墳は、堀切を挟んで東側の二の丸西端にある円墳で、小祠が建てられています。主体部は横穴式石室らしいですが、石材は確認できません。9号墳は一の丸南端にある前方後円墳ですが、墳丘はまったく残っていません。

城跡の地図、

7号墳、左の地図の「一」の字の位置

8号墳、上の地図の「二」の字の位置

9号墳?一の丸の南端、何もなし・・・。


血松塚古墳 【市史跡】

 旧豊岡村上神増、米塚古墳の北3km、磐田原台地の北端に位置する全長50mの前方後円墳です。

 


神田1号墳

 旧豊岡村上野部、天竜川を見下ろす丘陵南斜面にあります。民家の下に古墳があり、私道建設中に発見され、横穴式石室の下半分だけが残されました。静岡では良く見られる川原石を積んだ石室ですが、オーナーさんが、壊したのが申し訳ないと、自力で元の姿に復元してしまいました。現存長4.5m、玄室長3.1m、幅1.1m、羨道幅0.95mの疑似両袖式で、玄門には角礫を立柱石としています。現在石室は閉鎖されて、隙間から覗くしかできませんが、上部を復元したとは思えない立派な石室です。副葬品も遺存状態が良く、完形の須恵器や中国鏡一面などが出土しています。

民家の下、道路沿いに石室が開口している

見事に復元された石室


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