大阪府河南町・ツカマリ古墳
三段築成の大方墳と判明
●大阪府河南町平石 ツカマリ(塚廻り)古墳
●2005年3月5日 現地説明会/大阪府教育委員会文化財保護課
圃場整備に伴い、シシヨツカ、アカハゲ古墳に引き続き調査され、外部施設の規模・構造が明らかになりました。基壇部は東西78.5mあり、幅5〜6mの周溝が巡っていて、排水溝も設けられていました。また、基壇の東側には13m四方の石敷遺構がありました。。墳丘は三段で1段目は東西43.2m、南北は背後の尾根から25.5m、各段の斜面には貼り石、上面には敷石がありました。石室の開口部には閉塞石が良く残っていて、その南側に、長さ5m、幅2.6mの羨道が検出されました。羨道側壁の石材は東側の方が丁寧に造られています。床面には大小の礫が二重に敷かれていて、中央には大きめの石が南北一列に並んでいました。羨道を含めた石室全長は13.5mにもなり、また、羨道は終末期の古墳としては珍しい構造です。
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