静岡県沼津市・辻畑古墳

東日本最古の前方後方墳は消滅する運命


辻畑古墳(静岡県沼津市東熊堂) 

 現地説明会2009年9月13日/沼津市教育委員会

 都市計画道路沼津南一色線の予定地内にある辻畑古墳は全長62mの前方後方墳で、後方部上に神社が建っていたわりには比較的良好に墳丘が残っていました。昨年度までの調査で、墳形が確定し、周溝内からは廻間2式〜3式の土器が多量に出土したため、築造時期は三世紀をくだらないことは確実となりました。二月から、いよいよ主体部の調査を開始。埋葬施設は木棺直葬でしたが、奇跡的に撹乱の跡がありませんでした。恭謙土器、銅鏡2、槍1、鉄鏃、ヤリガンナ、勾玉1などが出土しています。また、水銀朱も残っていました。調査後は消滅する予定ですが、奈良で言えば、ホケノ山古墳が破壊されるようなものです。何とかなりませんかねえ。

後方部と周溝

後方部墳頂から前方部

後方部墳頂の埋葬施設、水銀朱が見えています

空から見たらこんなカンジ、道路で西側は破壊


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