南山城最大級の横穴式石室出現


京都府城陽市/井手町・茶臼塚古墳

 2012年10月21日 現地見学会/城陽市教育委員会、井手町教育委員会

 城陽市と井手町の境界線上にある茶臼塚古墳が開発に伴い調査され、大型の横穴式石室が出現しました。上半分と玄室石材の多くを失っていますが、全長12m、玄室長4.5m、幅2m、羨道長7.1m、幅1.5mの両袖式で、石材は花崗岩やホルンフェルスの巨石を余り加工せずに使用しています。床には礫が敷かれていて、排水溝の痕跡もありました。墳丘は後世にかなり改変されていますが、径20mくらいの円墳と思われます。出土した須恵器の破片から六世紀終わり頃の築造で、六世紀中頃の巨石墳である、黒土1号墳に続いて築かれた首長墓です。

全長12mの大型石室

石室正面

玄室奧から、かなり石を抜かれている

玄室から羨道、袖部はほとんどない


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