奈良県桜井市・桜井茶臼山古墳

方形壇の周囲に丸太の垣根跡を発見


桜井茶臼山古墳(奈良県桜井市外山) 

 報道発表2009年6月12日/奈良県立橿原考古学研究所

 後円部の再調査で、竪穴式石室のある方形壇を囲んだ柱穴列跡が見つかりました。柱穴列の外側には長さ1m前後の平らな石で塞いだ溝状遺構も確認されています。また、石室の周囲で大量の鏡の破片と炭が出土しました。柱穴列は丸太を隙間なく立てた「丸太垣」と思われ、茶臼山の次に築かれたメスリ山では、それが巨大な円筒埴輪の方形列へと変化していきます。調査地はすでに埋め戻され、夏以降に石室内、溝状遺構内部が再調査されます。

方形壇の外(手前側)に柱穴跡のある溝を検出

奧に柱穴跡、手前が溝状遺構の蓋石

方形壇から丸太垣に落ちたと思われる二重口縁壷

反対側のトレンチにも溝状遺構がある


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