兵庫県朝来市・上エ山古墳群、内高山東古墳群

各時代の地方葬制を反映する二つの群集墳


●兵庫県朝来市和田山町枚田 上エ山古墳群、内高山東古墳群

●2007年1月20日 朝来市埋蔵文化財センターで説明会/兵庫県教育委員会埋蔵文化財調査事務所

 北近畿豊岡自動車道和田山八鹿道路建設に伴い、予定地内の二つの古墳群が調査され、結果発表されました。上エ山古墳群は、標高140m付近の傾斜地にあり、横穴式石室3基を検出。出土遺物から終末期の群集墳で、奈良時代まで追葬が行われていました。近くの尾根上で前期の箱式石棺も見つかっています。内高山東古墳群は、調査された1号墳の主体部は3基の木棺直葬で、5世紀末ごろの鉄器類が豊富に出土し、近くにある約50年古い国史跡・茶すり山古墳との関係が注目されます。

 上エ山古墳群左上2号墳、左下3号墳、右4号墳

内高山東1号墳から出土した鉄刀

上エ山古墳群出土の土器


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