装飾古墳一斉公開で初の石室公開


■熊本県山鹿市城字鬼天神1328「馬塚古墳」

 2017年3月25日 装飾古墳一斉公開/熊本県立装飾古墳館・山鹿市教育委員会

 馬塚古墳は六世紀後半に築かれた径30mほどの円墳で、主体部は複室構造の横穴式石室です。前室は1.7m×2.1m×1.9m、後室は3.2m×3.1m×3.1mの大きさで、複数の装飾が残っています。後室側壁は赤く塗られ、右側壁には三角紋の線刻があり、石屋形の軒先破片にも線刻の三角紋が残っています。後室玄門左右袖石の前面には赤・白・青で三角紋をモザイク状に描かれ、その他随所に赤い彩色が残っています。昭和50年に保存施設が完成し、それ以降は一般公開は行われませんでしたが、今年春の装飾古墳一斉公開で初めて公開されました。公開は石室入口の扉から内部を覗くだけでしたが、後室玄門の装飾は何とか確認できました。次回以降も公開されるかは今回の装飾の状態を見て決められます。

復元された墳丘

こんな風に入口から覗き込みます

入口から見た石室内、手前が前室玄門、その奧に装飾のある後室玄門

後室玄門、向かって左側の袖石の彩色三角紋

後室玄門、向かって右側の袖石の彩色三角紋


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