長崎県雲仙市東部(旧国見町)の古墳
雲仙市国見町多比良戊361、広域農道と国道389号線の交差点のすぐ東、来迎舎国見斎場の向かいに説明板が立っています。墳丘は大きく破壊され、横穴式石室の左側壁と奥壁の一部だけが残され露出しています。小型の石材を高く積み上げた構造で、付近の原口古墳、高下古墳よりは先行すると考えられています。
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雲仙市国見町多比良丁1268、金山古墳から東300mで北へ曲がり、原口公民館の北200mから東の農地に入っていった突き当たりにあります。径13mの円墳と思われますが、墳丘はほとんど残っておらず、単室構造の横穴式石室が露出しています。玄室と羨道の天井を失っていますが、それ以外は比較的残されています。全長6.9m、玄室は2.4×2.3mのほぼ正方形プラン、切石を並べて奥壁前と左右に屍床を3基設けています。玄門部の外側に扉石をはめ込むための切り込みがあり、その前に四角い扉石が倒れています。羨道はやや雑な造りで、ハの字に開きます。切石を使用した終末期の古墳です。
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雲仙市国見町多比良字岩名丁ノ351、原口古墳の北1kmにあります。集落内の道路に標識があり、その民家裏にあります。径18mの円墳と思われますが、墳丘はほとんど残っておらず、単室構造の横穴式石室が完全に露出しています。全長6.3m、玄室長3.3m、幅2.8m、羨道長2.4mの両袖式で、玄室の奧・側壁には巨石を使用し、赤色顔料が明瞭に残っています。また、玄室は板石で三区画に仕切って屍床を設けています。1958年に調査され、三体分の遺体と副葬品が見つかっています。六世紀中頃に築かれ、六世紀末頃まで追葬されたと考えられます。
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