三重県津市(旧一志町)・松阪市(旧嬉野町)の古墳


上野山3号墳

 一志町高野の高野団地内に公園として現状保存されています。五世紀頃の径27mの大型円墳で、斜面には葺石が残っており、かつて家型埴輪も発見されました。他の古墳は消滅しています。

 

ユガミ谷古墳群

 一志町井関、JR名松線井関駅の西の踏切を渡って北へ進み、山へさしかかるところの西側に小道の入り口があります(不法投棄禁止の看板有り)。100mほど進み、右手の谷間へ登っていく小道(草が茂ってわかりにくい)に入り少し登ると、左側の尾根上の平坦面にあります。

1号墳、羨道は半壊、前面に外護列石がある。

1号墳玄室、鏡石以外は板石を磚積みしている。

1号墳玄門

3号墳小石室、1、2号墳の間に露出している。

2号墳玄室、板石のみで築かれ、崩壊している。

2号墳玄門

一志町石棺群

 一志町の中心部周辺に石棺が点在しており、容易に見学できます。

上左/日置の平楽寺境内にある家型石棺の蓋石

上右/川合小学校にある組合せ式石棺の部材一式、底石以外はかつて橋に利用されていて、かなり変形しています。

左/井関の延命寺境内にあるくり抜き式家型石棺、縄掛け突起がわずかに残っています。

片野池1号墳

 松阪市(旧嬉野町)天花寺の虹が丘団地の南端にある径30mの中期の円墳です。もともと3基ありましたが、1号墳のみ公園として保存されています。なお麓に石室らしい石組がありますが、説明板が一切無く正体不明です。

  

上尾戸古墳群

 松阪市(旧嬉野町)釜生田。県道30号線を西へ向かい、中村川を渡った釜生田集落の長照寺を西へ曲がり、突き当たりの山麓の道を北側へ回り込んでしばらく行くと、古墳群への標識がある沢の入り口に着きます。右側の階段を登っていくと、尾根沿いに横穴式石室墳が並んでいます。先端側から上尾戸A1、4号墳は石室がほぼ完存、5号墳は半壊、6号墳は全壊しています。谷をはさんだ東側の尾根にもB支群がありますが、こちらは整備されていません。

A-4号墳、右奥にA-1号墳

A-1号墳石室

A-4号墳奥壁、側壁はやや持ち送り

A-4号墳前壁、謎の梯子が・・・

A-5号墳

A-6号墳

滝之川古墳群

 元、松阪市(旧嬉野町)滝之川集落西方400mのまんじゅう山に存在した古墳群ですが、ゴルフ場建設に伴い5基が調査されました。うち、1、3号墳と1号石組が滝之川集落から三重フェニックス&リゾートゴルフクラブへ向かう道路の途中の古墳公園内に移築保存されています。1号墳は全長約7m、幅1.5m、高さ2mの右片袖式、3号墳は全長約9m、幅1.5m、高さ2mの右片袖式です。古墳群の入り口にあたる位置に巨石を使用した墓標のような石組が二組検出され、祭祀遺構ではないかと言われています。

右が1号墳、左が3号墳石室、中央手前が祭祀跡と思われる1号石組

1号墳石室

1号墳奥壁

3号墳石室

3号墳奥壁

向山古墳

 旧嬉野町と松阪市の境界上に位置する全長71.4mの前方後方墳で、四世紀後半頃の築造です。墳丘には葺石が認められます。

天保1号墳

 伊勢自動車道建設に伴う発掘調査後、嬉野中学校校庭に移築されました。径15mの円墳で、横穴式石室は玄室長3.7m、幅2.2m、高さ2.2m、羨道長3.1m、幅1.2m、高さ1.6mの右片袖式で花崗岩と砂岩を使用し、天井石は失われていました。


<ホームへ戻る>