大分県臼杵市の古墳


下山古墳 【管理人推薦】【国史跡】【装飾古墳】

 臼杵市諏訪字下山768。臼杵市総合公園の西の丘陵上にあり、公園駐車場から案内板が整備されています。全長68m、後円部径46mの前方後円墳で、後円部側に造出しがあり、その先に陪塚が隣接しています。くびれ部上に上部を失った石甲1基が立っていて、赤色顔料も少し残っています。後円部上には家形石棺が安置されています。2.5×1.3×1mの大きさで、保存状態が良く、蓋に平行四辺形の浅い浮彫が施されています。1951年の調査で、男女二体分の人骨と銅鏡、管玉、鉄製武器、鉄挺などが出土しました。石棺は現在覆屋で保護されていますが、見学はしにくいです。五世紀中頃の築造です。

くびれ部の石甲と、後円部

石甲

後円部の家形石棺、蓋に四角形の浮彫が施されている

家形石棺の小口部


神下山古墳 【装飾古墳】

 臼杵市諏訪字神下。下山古墳の北300m、川沿いの小丘陵上にあり、登り口に標識があります。径34mの円墳ですが、資料により大きさが20〜34mとばらついています。主体部は箱式石棺と家形石棺で、家形石棺の蓋と身が墳頂に露出しています。蓋は棟の部分に縄掛け用の穴を開けた珍しい形態です。装飾は家形石棺蓋の表面を長方形に区画する線刻が施されていますが、現状ではほとんど確認できません。五世紀後半、下山古墳の後に築かれたと思われます。

露出した箱式石棺と家形石棺の蓋石

家形石棺の蓋石、棟部分に縄掛用の穴が開いている

家形石棺の蓋石、穴の下に線刻があるはずだがよくわからない


臼塚古墳 【管理人推薦】【県史跡】【装飾古墳】

 臼杵市稲田字林西平131。三重野公民館の南にあり、墳丘上には臼杵神社が建っています。全長87m、後円部径45mの前方後円墳で、墳丘は良く残っていますが、明治時代に社殿が建てられたときに少し削られています。くびれ部に二体の石甲【国重要文化財】が置かれていましたが、現在は墳丘裾の覆屋に移されています。ともに高さ1.6mで、赤色顔料が残っています。車輪形の台石の穴に支柱を差し込むような構造となっていて、左側の方が丁寧な作風であり、先に造られたと思われます。そこから神社の石段を上ると、墳丘上に、石棺材があちこちに散乱しています。神社本殿に向かうと、向かって右側に小さな覆屋があり、その中に舟形石棺が二基置かれていますが、大正時代に後円部の大木が倒れた際に見つかったそうです。どちらもくり抜き式で、内部は赤く塗られています。小さい方の石棺蓋には四角形の浅い彫込みがあり、縁取りされています。五世紀前半、石棺系装飾古墳としては最初に築かれたとされています。

墳丘上に神社が建つ

くびれ部の石甲二体は裾に移されている

墳丘上に石棺材が散乱

墳丘上の家形石棺の蓋、丸山古墳の石棺の蓋か?

覆屋の石棺、四角形の浅い彫込みがある

覆屋の石棺、もう一体


丸山古墳

 臼杵市稲田、臼塚古墳のすぐ北側にある三重野公民館の前にあります。元々小円墳でしたが、周囲を削られてさらに小さくなっています。墳丘上には2.5×0.9mの石棺の底の部分が残されていますが、かなり破壊されていて、一部に赤色顔料が残っています。蓋は臼塚古墳の前方部に移されているそうです。

周囲を削られた墳丘

墳丘上の石棺底の部分
 


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