和歌山県和歌山市紀ノ川南岸の古墳


伊太祁曽神社古墳 【管理人推薦】

 市史跡。和歌山市伊太祁曽の伊太祁曽神社の鳥居前の丘陵斜面にあります。径16mの円墳で、緑泥片岩の割石で築かれた保存状態の良い横穴式石室が西に開口。全長5.6m、玄室長2.8m、幅2.1m、高さ3.4mの両袖式で、棺台、石棚、石梁が設けられています。

石室正面

羨道から前道部

玄室奥壁、下が棺台、中央に石棚、上部に石梁

玄門側にも石棚がある

和坂古墳群

 和歌山市禰宜、和佐地区から南の東山東地区へぬける道(旧熊野古道)を登っていくと、矢田トンネルの手前東側に小丘陵があり、その上に4基の古墳が分布しています。2004年に1、2号墳が発掘調査され、1号墳は天井部を失っていましたが、和歌山有数の大型石室が検出されました。全長8.1m、玄室長3m、幅2mで玄室前道を持ち、玄室奥壁前には棺台、床には、石室主軸に並行する仕切石が残っていました。岩橋型石室では珍しい構造です。羨道入り口には閉塞石も残っていました。隣接する2号墳は横穴式石室の基底部のみ残っていました。

石室正面より。前道部がかなり長い

玄室。棺台と仕切石がきれいに残っている

玄室奥壁側から、前道、羨道を見る

2号墳の石室の一部

井辺古墳群

 井辺1号墳

 和歌山市井辺、岩橋山塊の大日山南麓斜面にある井辺古墳群の盟主墳で、一辺35mの方墳です。阪和自動車道東側の測道が南に突き当たるあたりの山側にため池があり、その反対側の竹林にあります。岩橋千塚古墳群を築造した紀氏集団が前方後円墳を築けなくなってから六世紀末に新たに築いた首長墓で、横穴式石室が墳頂部に設けられています。全長10.85m、玄室長4.15m、幅2.7m、高さ2.7m、玄室前道長1.1m、幅1.23m、羨道長1.43m、幅1.6m、前庭長さ3.65m、幅1.73mの規模で前庭の先端に閉塞石があり、玄室規模の割には天井が低く、前道・羨道の幅が広く変化してきています。奥壁には棺台、石棚が設けられ、その上にさらに石梁が架けられています。石室は現在玄室天井部が開口していますが、石棚から下はほとんど埋まっていて、内部には入れません。

背面カット(左側)で築かれた墳丘

玄室天井部が開口

玄室奥壁、石棚と石梁

石梁の向こう側

 その他の古墳

 井辺支群は20基以上ありそうですが、1、12、17号墳が方墳で、他はすべて円墳です。主体部はおそらく横穴式石室で、1号墳以外は保存状態が良くありません。12号墳は一辺30mの方墳で、奥壁付近だけが残されていて、石棚が見えています。12号墳の斜面下の方に側壁の一部が見える古墳があります。

12号墳石室

12号墳石室の奥壁と石室。下に石棚が見えています

名称不明

左の古墳の石室、側壁が露出


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