八十塚古墳群では大型の横穴式石室検出


兵庫県芦屋市岩園町47「八十塚古墳群」

 2014年7月13日 現地説明会/芦屋市教育委員会

 

 八十塚古墳群は、六甲山中腹の芦屋市東部から西宮市西部にかけての広い範囲に分布する阪神間で最大規模の群集墳で、本来は五支群、百基以上存在していましたが、現存するのは54基。現在はさらに減少していると思われます。今回は宅地開発に伴い、岩ヶ平支群の16、17号墳が調査されました。16号墳は径15m以上の円墳で、墳丘は真砂土と粘土による版築で築かれています。埋葬施設は花崗岩の自然石で造られた横穴式石室で、全長8m以上、玄室長4m、幅1.2m、羨道長4m以上、幅1mの左片袖式です。六世紀後半の築造で、六世紀末に追葬が行われています。現地は徳川大坂城東六甲採石場でもあり、古墳に隣接して、矢穴石と採石土壙も発見されました。

16号墳、横穴式石室正面

玄室奥壁

隣接地で徳川大坂城石垣の採石跡を発見

 17号墳は径10m以上の楕円形墳で、墳丘は版築で築き、墳丘内列石を巡らせています。横穴式石室は、全長5.5m、幅1mの無袖式で、前庭部があります。六世紀後半の築造で、六世紀末に追葬が行われています。六世紀末の築造で、七世紀初頭以降に二回の追葬の痕跡がありました。

17号墳、横穴式石室正面

玄室奥壁

石室奧側から


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