滋賀県野洲市の古墳1


越前塚古墳 【管理人推薦】

 国道8号線沿い、妙光寺山先端の小丘陵頂部に築かれた全長50m、後円部径27mの前方後円墳で、後円部に横穴式石室があり、羨道は埋まっていますが奥壁天井部から内部に入れます。玄室長5.3m、幅2.7m、玄門部幅1.35mの左片袖式で、側壁はドーム状をしていて、古いタイプの石室です。

石室開口部

奥壁

玄門部は埋没


木部天神前古墳

 旧中主町木部天神前。木部集落北300mの県道32号線沿いの農地の中に単独で存在します。墳丘はかなり改変されていますが、六世紀中頃の径40mの円墳と見られています。発掘調査で横穴式石室が検出されていて、内部が朱で彩色されていました。現在墳丘上には、石室石材が放置されています。


大岩山古墳群 【管理人特選】

 野洲市の大岩山付近の丘陵部と平野部に現存する8基の古墳が大岩山古墳群として史跡指定されています。

 ■円山古墳 【国史跡】

 国道8号線と新幹線に挟まれた丘陵にある桜生史跡公園内に整備保存されています。径28mの円墳で、横穴式石室は現存長10.3m、玄室長4.3m、幅2.45m、高さ3.1m、羨道長6m、幅1.4mの右片袖式です。羨道の天井が玄室に向かうほど低くなっていて、天井も階段状に低くなっています。玄室中央に巨大なくり抜き式家形石棺、その奥に組合せ式石棺が置かれています。中央の家形石棺は阿蘇熔結凝灰岩(ピンク石)製で身は2.83×1.43×1.8m、蓋は2.8×1.4mの大きさで、六世紀初頭の埋葬です。奥の石棺は2.1×1×0.8mほどの大きさで、六世紀中頃の埋葬です。

石室正面

石室内部

巨大な家形石棺

  整備前の状況

 ■甲山古墳 【国史跡】

 桜生史跡公園内に整備保存されている六世紀前半、径34m、高さ10mの腰高の大型円墳です。横穴式石室は西に開口する右片袖式で、全長約14m、玄室長6.8m、幅2.8m、高さ3.3m、羨道幅1.8mの規模をもちます。羨道部は石材が崩れていましたが、玄室に向かって下っていく構造で、天井も階段状に低くなっています。玄室は床面に玉石が敷き詰められた上に、阿蘇熔結凝灰岩(ピンク石)製のくり抜き式家型石棺が安置されています。身は2.6×1.4×1.2m、蓋は長さ2.67mの大きさで赤色顔料が認められます。

石室正面

羨道、天井が奥ほど低くなる

玄室

発掘調査中の石室、版築で築かれている

 ■天王山古墳 【国史跡】

 桜生史跡公園内に保存。丘陵頂部にある全長50m、後円部径24mの北面する前方後円墳で、前方部が発達しています。自然地形を利用しており、盛り土はほとんどないようです。前方部から全長4.3mの小型の横穴式石室が発見されていますが、後円部の埋葬施設は未調査のため不明です。

 

 ■大塚山古墳 【国史跡】

 桜生史跡公園から新幹線を越えてすぐ、野洲福祉センターの裏側にあります。2002年の調査で馬蹄型の周濠がめぐる帆立貝式古墳と判明しました。後円部径57m、造り出し部は溝で大小2つに区切られた珍しい構造を持ち、長さ8.5m、幅はそれぞれ22m、11mです。小さい方の造り出しからは形象埴輪が多数出土しています。五世紀後半の築造で、現在は整備公開されています。

  

 ■辻町山ノ中古墳

 桜生史跡公園から新幹線を越えてすぐ、野洲市辻町の湖南広域消防局東消防署建設予定地の水田の下から、2012年に径30m級の埋没した大型円墳が見つかりました。現地は大岩山古墳群の大塚山古墳のすぐ北側で、基底部のみ残存していましたが、明治時代の記録には二つの消滅した小山が描かれており、そのうちの一つと思われます。また、古墳を削るように粘土採掘の跡の土坑が多数見つかり、その中に落ち込んでいた土器、埴輪片から五世紀前半の築造と見られます。

 ■冨波古墳 【国史跡】

 野洲市冨波亀塚甲1448、県道2号線生和神社前交差点のすぐ北側にあります。水田中から発見された全長42mの前方後方墳で左右非対称の周濠が巡ります。三世紀末頃の発生期の築造で、現在周濠が復元されています。

 

 ■亀塚古墳 【国史跡】

 冨波古墳の東50mにあります。墳丘は旧状をまったく留めて居ませんが、全長30m以上の帆立貝式古墳と見られます。周囲は水田が周濠状に残っています。

 

 ■古冨波山古墳 【国史跡】

 亀塚古墳の南50m、住宅地の中の緑地公園に保存されています。径20mほどの円墳と推定されますが、現状は低いマウンドが残る程度です。

 

 ■五之里古墳

 野洲市五之里集落の南のはずれの田圃の中に墓地があり、その高まりが墳丘の残存部です。本来は径25mの円墳と考えられます。周辺部の調査で、中期末頃の埴輪片が見つかっています。また、近くに2号墳が存在した可能性があります。

 

 ■宮山2号墳 【国史跡】

 野洲市銅鐸博物館の敷地内に現地保存されています。径18mの円墳で、横穴式石室開口部から左右に外護列石が延びています。石室は全長8.1m、玄室長3.3m、幅2m、高さ2.5m、羨道長4.8m、幅1.7m高さ1.6mの両袖式です。玄室には花崗岩の切石製組合せ式石棺が安置されていました。七世紀初頭の築造です。

整備された宮山2号墳

羨道

玄室奥壁と組合せ式石棺

奥から外、袖部が小さい


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