島根県安来市東部


神代塚古墳

 安来市吉佐町神室、鳥取県との境界近く、県道101号線と安来道路の立体交差のすぐ東の高架下に「いにしえ横穴学習館」があり、その前にあります。径15mほどの円墳で、横穴式石室の天井石が露出しています。内部はほとんど埋まっていますが、側壁が一部見えています。

桜の名所?

天井石が露出

多分、石室正面側

石室内部


穴神横穴墓群 【管理人推薦】【県史跡】【装飾古墳】

 安来市吉佐町、神代塚古墳のすぐ西、安来道路が丘陵とぶつかるところに登り口があり、その先の丘陵上に3基の横穴墓があります。六世紀末頃の築造で、1号墓は以前から開口し、精緻な赤く塗られた家形石棺があることで知られていました。2、3号墓は安来道路の事前調査で発見された未盗掘墓でした。

横穴墓群への登り口、左側は安来道路

登っっていくと、正面に2号墓、右に3号墓

 2号墓

 登り口から安来道路沿いに登っていったところに2、3号墓が開口しています。左側の2号墓は長さ2m、幅2.4m、高さ2.1mの玄室に長さ0.2mの短い羨道がつきます。壁面は三角形で疑似四柱式平入りの形態をしています。奥壁に沿って石床が設けられています。2m×0.8mの大きさで切石を組み合わせて構築しています。

2号墓入口

2号墓玄室内部、奧に屍床がある

2号墓奥壁前の屍床

 3号墓

 2号墓の北隣りにある3号墓は長さ3.8m、幅4.4m、高さ1.8mの玄室に短い羨道が付き、壁面は三角形で疑似四柱式平入りの形態をしています。2号墓とほぼ同じ構造ですが、こちらには石床はありません。

3号墓入口

3号墓玄室内部

3号墓玄室奧から

 1号墓

 

 2、3号墓から丘陵の反対側に1号墓があります。長さ6mの前庭部、0.35mの羨道の先に玄室があります。奥行2.5m、幅3.1mの隅丸方形の平面形に、壁面は三角形。疑似四柱式平入りの形態をしています。奥壁の前に横口が開口した見事な組合せ式家形石棺が置かれています。内法の長さ1.8m、奥行き0.95m、高さ0.7mで、内面と、前壁と、蓋石の前面が赤く塗られています。左右の前壁にはそれぞれ彩色で壁画が描かれていて、状態が良くないので内容は不明ですが、三角紋、蕨手紋、人物とされています。また、線刻画もあるらしいのですが、よくわかりません。上記のいにしえ横穴学習館に石棺のレプリカがあり、彩色壁画がわかりやすく復元されています。

羨道から玄室

向かって左前壁下部の彩色壁画

向かって右前壁下部の彩色壁画

いにしえ横穴学習館にある石棺レプリカ

向かって左前壁下部の彩色壁画の復元

向かって右前壁下部の彩色壁画の復元


臼コクリ遺跡横穴墓出土石棺

 安来市佐久保町に存在した遺跡で、安来道路の建設で15基の横穴墓が調査されました。そのうちの1基から出土した家形石棺が「いにしえ横穴学習館」に移設されています。横口式で左右に袖石を持ち、前面に敷石が敷かれている点は穴神1号墓石棺と共通しています。開口部の仕切石はU字に加工されていますが、これは松江市南部の石棺と共通なのだそうです。蓋石の屋根の傾斜はほとんど退化していて、穴神1号墓よりは時期が下ると思われます。

 


島田遺跡第1号横穴墓出土石棺

 松江市東出雲町に存在した遺跡で、ここでも安来道路の建設で横穴墓群が調査されました。第1号横穴墓から出土した家形石棺が同じく「いにしえ横穴学習館」に移設されています。同タイプの横口式ですが、開口部前に石床が設けられているのが特徴です。この石床は穴神2号横穴墓と似ています。また、側壁は切石を組合せ、前面に閉塞石をはめる溝も加工されており、この学習館にある石棺の中でも時期的に最も新しい石棺と思われます。

  


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