京都府福知山市・安井北古墳群

府内初の鈴付無蓋高坏が出土


●京都府福知山市 安井北古墳群

●2006年7月29日 現地説明会/福知山市教育委員会

 土砂採取による事前調査で、2基の古墳を検出しました。日本海に注ぐ由良川が福知山盆地から山間部に入る位置の丘陵先端に位置します。1号墳は径12mの円墳で、主体部は組合せ式木棺直葬1基、小口部分に棺を固定していた石と粘土塊が良く残っています。枕に利用していた須恵器のほか、府内では初めて出土した鈴付無蓋高坏や子持ちハソウ、鉄製刀子、管玉、ガラス玉、水晶製切子などが棺内から見つかっています。2号墳は墳丘を持たず、平坦面に3基の主体部が並んでいます。いずれも木棺直葬とみられ、鉄製品が出土しています。

一号墳主体部

一号墳木棺跡、須恵器を枕に使用していた

一号墳より出土の鈴付無蓋高坏

二号墳


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