岡山県赤磐市・八塚古墳群
荒らされていない玄室床面は寶の山
■八塚古墳群(岡山県赤磐市山口) 現地説明会
2007年11月24日 岡山県古代吉備文化財センター
府道の整備工事に伴い、八塚古墳群が調査されました。元は8基あったと考えられますが、現存しているのは1、3号墳のみで、普段はため池に半分沈んだ状態です。1号墳は径11mの円墳で、盛り土の途中で石垣を築き、それをさらに盛り土で隠しています。横穴式石室は比較的良好に残っていました。全長4m、幅1.2m、高さ1.8mの無袖式で、大きめの石材を使用しています。床面は埋葬当時のまま残っていて、須恵器・土師器、鉄鏃、鉄釘が原位置で出土しました。六世紀末〜七世紀前半の築造で、最低2回の追葬が行われたようです。隣の3号墳は径10mの円墳で、墳丘周囲の石列と周溝が良好に残っていました。また、1号墳同様、盛り土の内部に二段目の石垣が造られていました。横穴式石室は全長4m、幅1.2m、高さ1.4mの狭小サイズで、調査のため、天井石は外されています。石材は小さめで、一部閉塞石も残っていました。石室内には、こちらも遺物が原位置で良好に残っていて、現在まだ調査中ですが、1号墳に先行する六世紀後半の築造と見られます。

中央の石室が開口しているのが1号墳、右の人だかりがしているのが3号墳
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