熊本県八代市中部(八代IC周辺)の古墳


八代大塚古墳 【市史跡】

 八代市上片町、国道3号線八代港線入口交差点を西へ曲がって九州道の高架を過ぎるとすぐ南側にあります。全長55.7m、後円部径28mの前方後円墳ですが、墳丘はかなり削られ、墳丘の下を用水路が貫通しています。主体部は未調査ですが六世紀中頃の築造と考えられています。歩道上に周濠跡を示す表示があります。

古墳の現状図

後円部側

歩道上に周濠跡を舗装で表示


茶臼山古墳 【市史跡】

 八代市上片町、大塚古墳の南50mにあります。現状で径50mの円墳に見えますが、本来は推定全長108mの八代平野最大の前方後円墳であったと考えられます。二段築成果で、墳頂には石室の残骸と思われる砂岩の割石が見られます。鎌倉時代のの石塔があり、中世にはすでに墓地化していたと思われます。

一見、大型円墳

墳頂にある砂岩の割石、左が鎌倉時代の石塔

墳丘裾にも砂岩の割石が散乱


高取上の山古墳 【市史跡】

 八代市上片町、茶臼山古墳の南の住宅地の中、くおん保育園のとなりにあり、墳丘上に熊野座神社が鎮座しています。全長77m、後円部径48.2mの前方後円墳ですが、後円部はほとんど失われ、前方部も半分くらい削られています。後円部に割石積みの横穴式石室が一部残っているそうですが、わかりませんでした。

前方部にある神社への登り道

西側から


鬼の岩屋古墳群第一号古墳 【市史跡】

 

 八代市上片町、九州自動車すぐ西側の国道三号線沿いに5基の横穴式石室墳が存在していましたが、現存するのは3基のみです。1号墳は南九州マツダの隣りにあり、鬼の岩屋式と呼ばれる横穴式石室が完全に露出しています。現状で全長4.8m、幅2.4m、高さ1.5mの無袖式で、奥壁一枚、側壁は各二枚の巨石で構築し、天井石は二枚残っています。周溝の一部が見つかっており、円墳と思われます。

国道沿いに石室露出

正面側

玄室奥壁

奧から入口方向


鬼の岩屋古墳群第四・五号古墳 【市史跡】

 八代市上片町、上記1号墳から国道三号線を挟んで北側の空き地の隅にフェンスに囲まれた一画があり、その中に4号墳の横穴式石室の残骸が保存されています。雑草に覆われてよくわかりませんが、西側壁と奥壁と天井石の三枚の石材が残っています。

フェンスに囲まれた4号墳石室の残骸

三枚の石材が残っている

 4号墳の北側の公園のとなりに5号墳があります。民有地にあり、周囲を雑草が覆っているので接近すらできません。径8mの円墳で、唯一墳丘が残っており、墳頂に石材が露出しているそうです。

 


鬼の岩屋虚空蔵古墳 【市史跡】【古墳犬】

 八代市長田町、長田公民館のすぐ南の道路沿いにあります。鬼の岩屋式横穴式石室が露出し、その上をさらに現在の小堂が覆っていますが、一部は石室と一体化しています。全長4.5m、幅1.8mの大きさで、小堂の正面側が石室正面かと思われましたが、向かって右側にも裏側にも石材があり、かまどねこさんによると石材は再構築されちゃってるみたいです。さらに古墳犬情報も・・・。

小堂と一体化した横穴式石室

石室内部、一見正面側っぽいが・・・

石室横から、こちらが南西方向で正面?

石室後ろから


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