鳥取県米子市の古墳


福市遺跡 【国史跡】

 米子市福市の福市丘陵周辺に広がる弥生後期〜古墳時代の大遺跡で、現在は史跡公園として整備されています。丘陵の下には集落跡、丘陵上の日焼山地区には古墳時代の墳墓群が集まっています。日焼山1号墳は径12mの円墳で、集落の長が葬られていると思われます。その西側には庶民の墓と思われる土壙墓群があります。また、北側斜面には古墳後期の日焼山横穴が存在します。

案内図

日焼山1号墳

日焼山土壙墓群

日焼山横穴、埋め戻されている


青木遺跡 【国史跡】

 

 福市遺跡の南方、米子市青木、永江の日野川左岸の台地に営まれた弥生中期〜奈良時代の複合遺跡で、そのうち、青木団地内の一部が史跡公園として保存されています。公園内の1号地にはH36〜38、42、48、50〜52号墳が保存されています。H42号墳は箱式石棺、他はすべて円墳です。

H36、37号墳

H38号墳

H42号墳、箱式石棺

H48号墳

H50〜52号墳

 1号地北側の3号地には前方後円墳1、円墳1基が保存されています。H39号墳は全長27mの帆立貝式古墳、40号墳は円墳で、このエリアは未調査のため、内容は不明です。

H39号墳、帆立貝式

H40号墳、奧に39号墳

 1号地西側の4号地には前方後円墳1、円墳4基が保存されています。H35号墳は全長33mの前方後円墳で、青木遺跡内では最大です。ほかのH44〜47号墳はすべて円墳です。

H35号墳、前方後円墳

H44号墳

H45号墳

H46号墳


宗像古墳群

 米子市宗像、国道9号線沿いにある宗形神社背後の丘陵一帯に分布する古墳群で、前方後円墳5、円墳37基からなります。そのうち、神社のすぐ裏の尾根上には24基が群集しています。1号墳は全長37m、後円部径28mの前方後円墳で、群中最大規模です。後円部に2基の横穴式石室が並んで開口していて、前方部寄りのA石室は玄室長3.3m、奥壁幅2.15m、高さ1.55m、羨道長2.35m、幅1.25m、玄室は奧側が広くなる羽子板形です。玄門部は、板石二枚を立てて閉塞石としています。実測図を見ると、玄室中央に仕切があります。北側にあるB石室は玄室長2.3m、幅0.95m、高さ1.1m、A石室よりは小型です。「古墳のお部屋」の画像と較べると、内部にはかなり土砂が流入しています。

A石室正面

A石室の仕切石

A石室玄室、天井石落下

A石室玄室奥壁

B石室正面

B石室内部、土砂が流入

 2号墳でも、横穴式石室が開口しています。サイズは小型ながら、奥壁はほぼ一枚石、玄門もきっちり築かれています。

2号墳墳丘

横穴式石室正面

玄室奥壁

奧から玄門


陰田1号墳 【市史跡】

 米子市陰田町、奧陰田神社の南300mに大きなため池があり、そのすぐ南西にあります。池沿いの道路からは見えないので注意。薮の中に横穴式石室が開口しています。各所に巨石を使用し、奥壁は巨大な一枚石、玄門もきちんと構築されたなかなか立派な石室です。

道路から見た古墳、一見わからない

玄門

玄室奥壁

玄室奧から


石州府1号墳 【管理人推薦】【市史跡】

 石州墳古墳群は米子市石州府に存在した前方後円墳2、円墳50、方墳8、石棺11、石蓋土壙墓4、土壙墓30基からなる大群集墳でしたが、米子富士通(現在はシャープ米子工場)の工場建設でほとんどが破壊され、現在は工場の南西端に1号墳だけが現地保存、他に2基の石室が移築されています。1号墳は径40m、高さ6mの大型円墳で、大型の横穴式石室が開口しています。全長8.2m、玄室長4.5m、幅2.5m、高さ3mの両袖式で、玄武岩の板石を腰石に据え、その上に割石を積み上げています。玄室内には石障があり、玄門には板石の閉塞石が残っています。

大きな墳丘

羨道から玄門

玄室奥壁、石障が残る

玄室奧から


石州府67、48号墳

 1号墳のそばに、67、48号墳の横穴式石室が移築されています。67号墳石室は腰石の上部を割石で埋めていて、石室前がハの字に開いています。48号墳は板石のみで構築しています。

67号墳石室正面

67号墳玄室奥壁

48号墳石室正面

48号墳玄室奥壁


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