三重県伊賀市・吉田谷古墳群

大群集墳の予感、農免道路は古墳ロード?


吉田谷古墳群(三重県伊賀市才良) 

 現地説明会2010年01月30日/三重県埋蔵文化財センター

 農免道路建設の事前調査で1号墳を調査したところ、隣接地から2、3号墳があらたに見つかり、計3基の横穴式石室が発見されました。1号墳は径12mの円墳で、背後に周溝が残り、大きな須恵器の甕が見つかりました。石室は玄室長3.2m、幅1.8m、高さ2.2m以上の左片袖式で、基底部に腰石を立て、その上に小さな石材を小口積みし、持ち送っています。金銅装馬具、金環、ガラス玉などが見つかっています。破壊された部分の石材の破片が石室前に散乱していました。七世紀初頭頃の築造です。2号墳は、背後の斜面すぐ上にあり、墳丘はほとんど残っておらず、石室もかなり破壊されています。玄室長2.8m、幅1.6m、羨道長1.4mの両袖式で、床面は良好に残っていました。右玄門付近と奥壁前に須恵器、土師器がまとまって置かれ、木棺用の鉄釘が見つかっています。1号墳の後、七世紀前半の築造です。3号墳は、2号墳の墳丘の一部を利用して石室だけが築かれていました。玄室長0.8m以上、幅1.1m、羨道長1.5m、幅1mの左片袖式で、床面から2号墳同様、須恵器、土師器がまとまって置かれ、長さ75cmの鉄刀が見つかりました。2号墳の少し後、七世紀前半の築造です。周辺の山林内の尾根筋には、手つかずの墳丘が累々としており、今後、農免道路建設によって、次々と古墳が明らかにされていくことは間違い有りません。

1号墳石室 with イケメンスケールマン

1号墳周溝と須恵器甕、墳丘から転落したらしい

2号墳石室

2号墳石室奧から

3号墳石室

3号墳石室横から


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