吉野の古墳


岡峯古墳(20-A-15)

 県史跡。下市町阿智賀の町営住宅内にあります。吉野川を望む丘陵先端に築かれた径15mの円墳で、緑泥片岩の板石を小口積みした横穴式石室が西向きに開口しています。羨道長2.15m、幅1.08m、高さ1.75m、玄室長3.05m、幅2m、高さ2.2mで、間に長さ0.8mの前道があります。側壁を持ち送って天井石4枚で覆い、奥壁1.4mの高さに石棚を設けています。石棚の下に奥壁に沿って組合せ式箱式石棺が置かれていますが、底石はありません。石室の形態が、下流の紀ノ川流域のものと非常に似ており、密接な関係が伺えます。

古墳正面

羨道部、狭くなっているのが前道部

羨道から玄門部

玄室、組合せ式箱式石棺と石棚がある。右側の石材は石棺蓋

玄門部、奥より

石棚の下の組合せ式石棺


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