滋賀県東近江市(旧八日市市南部)平石古墳群
■平石古墳群 【管理人推薦】
雪野山の東山麓の南端、八幡社の南方1kmの平石の集落付近の山裾道路沿いに85号墳があり、石碑が立っています。径15mの円墳で、横穴式石室が開口しています。全長10.2m、玄室長4.7m、幅2.5m、高さ3.1m、羨道長5.7m、幅1.5m、高さ1.6mの両袖式で、大型の石材を高く積み上げたかなり高度な技術で作られています。
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85号墳の北200mの民家裏に69号墳があります。径12mの円墳で、横穴式石室の入口が薮と物置に塞がれて見学困難ですが、内部は完存しています。玄室長3.8m、幅1.6m、高さ2.2m、羨道長2m、幅1.25m、高さ1.25mの両袖式で、天井石は巨大です。85号墳の南300mにある墓地に99号墳があります。径14mの円墳で、墳丘上には巨大な陥没坑があります。
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2010年に85号墳の南側の道沿いの山林が間伐され、これまで隠されていた古墳群が出現しました。分布図にない古墳もあって古墳名がもう一つ確定できませんが、ほとんどの古墳が中央陥没しており、石室が良好に残っているものはなさそうです。85号墳のすぐ南の元竹林だったところに86号墳があります。径7mの円墳で、中央が陥没しています。山林のところから道沿いに古墳がずらりと並んでいます。88号墳は径9.3mの円墳で、墳頂が陥没し、側壁の石が1個残っています。となりに小さなマウンドがあり、石材が見えていますが、これも古墳と思われます。さらに隣りに92号墳があります。径10mの円墳で、中央が陥没し、側壁材が1個残っています。
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92号墳の南となりの93号墳は径7.4mの円墳で、中央が陥没。隣接して94号墳と思われる低いマウンドがあります。その隣りに中央が陥没した小円墳があります。南側の95号墳は径10,2mの円墳で、中央が大きく陥没し、奥壁付近の石材が現位置に残っています。となりの96号墳は径8mの小円墳です。南端にある97号墳は径8mほどの円墳で中央が陥没しています。その後ろの斜面上にも中央が陥没して円墳がありますが、古墳名はわかりません。(この時点で古墳名はかなり怪しくなっています)
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88号墳の後ろの急斜面に87号墳の大きな円墳が見えています。径17.3mの円墳で、中央に巨大な盗掘坑があり、奥壁付近の側壁が少し残っています。少し南の90号墳は中央の陥没した小円墳、さらに隣り89号墳は巨石が1個残っています。やや斜め下に91号墳があり、径9mの円墳に石材が散乱しています。91号墳のとなりにも小円墳があります。
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間伐された山林内の探索を終了し、85号墳の前に停めた車に戻ると、30m北の畑の横に、小さな墳丘があるのを発見。おそらく83号墳で、接近してみると、横穴式石室が開口していました。しかも内部は完存。玄室長3.5m、幅2m、高さ2.5m、羨道幅1m、高さ1.2mの両袖式で、85号墳を一回り小さくした感じで、構造がよく似ています。
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