滋賀県東近江市(旧八日市市南部)の古墳


八幡社古墳群 【管理人推薦】【県史跡】

 八日市市中羽田町、雪野山の東山麓の八幡社境内に分布する群集墳で、古墳公園として整備されています。前方後円墳1、円墳15基からなります。唯一の前方後円墳(46号墳)は全長24mで、南に開口する3基の横穴式石室を持ちます。後円部のA室は玄室長4.2m、幅2.2m、高さ2m、羨道長3m、幅1.2m、高さ1.2mの両袖式。くびれ部のB室は玄室長3.15m、幅1.1m、高さ1.8m、羨道長2.9m、幅0.8m、高さ1.2mの左片袖式。前方部のC室は玄室長4.8m、幅1.6m、高さ2.3m、羨道長2.8m、幅1.6m、高さ1.2mの両袖式で、L字型の副室が附属します。また、41号墳では横穴式石室の基底部が露出しています。玄室は2.9×1.3m、羨道は2.3×0.9mの両袖式です。

 

46号墳

46号墳A室玄室奥壁

46号墳A室玄門

46号墳B室玄室奥壁

46号墳B室玄門

46号墳C室

駐車場そばにある49号墳、石材が少し露出

最も麓よりにある47号墳

45号墳

44号墳

43号墳、石材が少し見えている

42号墳

41号墳石室露出、付近に48、39、40号墳がある

37号墳、登山道沿いの山林内にあり、石材露出

38号墳、37号墳山側、石材露出

35号墳、38号墳の奥、石室露出


八幡社南古墳群

 東近江市中羽田町、八幡社古墳群の南200mにあります。2010年に八幡社古墳群の南の山林を間伐した際に新たに2基の古墳が発見され、八幡社南古墳群と命名されました。1基は径15mほどの円墳で、横穴式石室が露出しています。玄室長4m、幅1.5m、高さ2mの両袖式で、奥壁、天井に巨石を使用しています。これだけの立派な石室がほんとに今までわからなかったのでしょうか??すぐ東に2号墳の石室の残骸があり。石室の一部が残っています。

1号墳石室正面、羨道は埋まる

玄室天井が開口

玄室奥壁、巨大な鏡石

石室奧から

2号墳


中羽田古墳群

 東近江市中羽田町、八幡社古墳群の北200m、雪野山登山口南側の竹林周辺に8基の古墳が分布しています。東側の農地脇の道路沿いに33、34号墳の石材のみが残存しています。西の竹林内に入ると、石碑の先に32号墳の横穴式石室が露出しています。奥壁が開口し、羨道は埋まっていますが、群中では最も保存状態の良い石室です。北側に31号墳の石室が露出。玄室の一部が残っています。竹林のさらに奧に29号墳の石材を確認。30号墳は、場所の特定ができませんでした。登山道を200mほど登ると、左側に古墳広場があり、28号墳の石室が一部露出しています。ものすごい薮のため、その奧がどうなっているのか、不明です。

34号墳と思われる石材

33号墳と思われる石材

32号墳、石室露出、奥壁が開口

32号墳、石室奧から

31号墳

29号墳

28号墳


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