兵庫県高砂市・時光寺古墳

出ました、長持形石棺!はやく開けて〜!


時光寺古墳第2次(兵庫県高砂市時光寺町) 現地説明会

  2008年3月1日/高砂市教育委員会・龍谷大学文学部考古学研究室

 時光寺古墳は、時光寺境内の北側にある五世紀の大型円墳で、あの辺にそんな大きな古墳あったかなァ、と思いましたが、最近発見されたそうです。第1次調査では、径40m、高さ6.5mの円墳で、葺石、埴輪の存在が確認されています。今回の第2次調査では、まず墳丘の周囲に幅5.5mの周濠が検出されました。一部の底に石が敷かれていて、葺石が落下した物かどうか不明です。墳丘の裾部分は後世に削られていました。墳頂中央部では、長持形石棺の蓋石が発見されました。2m×0.8mの大きさで表面は蒲鉾形に丁寧に加工され、長辺に二個ずつ縄掛突起がついています。近くの竜山石製と思われます。それにしても、ここはどう見ても古墳であり、長持形石棺が出土するような首長墓が最近までわからなかったなんて、信じられないですね。はやく石棺を開けてほしいです。

手前に周濠、底に石が敷かれている?

斜面の葺石基底石と目地石

墳頂で見つかった長持形石棺

墳頂の円筒埴輪


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